口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

そのジム通いは必要ですか。

(今年の二月ごろに一度投稿したものを修正しました。結局、ランニングとか全然してないです……)

 

★★★

 

人はジムに通う前に、誰かに報告をする義務があるのだろうか。今までの、どの職場においても、「こんど俺、ジムに通うんだけど」みたいな話を何度聞かされたことか。ちなみに全員、いい歳の男です。別に誰も咎めやしないから、黙って行けばいいではないか。

 

私はジムに行ったことがないので、よくわからないのですが、ジムに通うというのは、誰かに一言、その覚悟を宣言しないと行けないような、過酷な行為なのでしょうか。サウナとか、ラーメン屋とか、風俗みたいに、ぶらりと、誰にも相談することなく、なんの躊躇もなく、上着をひるがえして威風堂々と行くところではないのか。

 

ジムという所に行ったことは無いですが、イメージするのは簡単。筋力を鍛える道具が並んでいて、それでガッコガッコやる。で、その後で汗を流すため、クーリングのために、プールやらシャワーやらの施設も併設されていると。ちょっと調べると、どうやら男女交際のきっかけになる環境でもあるらしい。でも、基本的には体を鍛えたいとか、痩せたいという志を持って通う場所であるはずです。

 

さらに探りを入れ、ジムの利用料金の相場を調べてみる。すると、ジムというのは結構、使用料金の幅が広いようですね。地方公共団体のジムなら、一度の使用料金が数百円というやすさに対し、大手のフィットネスクラブとなると、入会金と年間費用で最低料金が¥20000オーバーというところもある。もちろん、公共の施設の安さは、設備の貧弱さや、客層の悪さとセットになっている。お金を出せば出すほど、良い設備、良い環境を整えられるということです。

 

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ところで、根本的な問いですが、ジムに行かずに済ませられないものなのだろうか。肉体改造目的ならともかく、単に痩せるとか、少し筋力をつけたいとか、その程度なら自宅でもできますよ。

 

家の近所をランニングしてみる。部屋で腕立て伏せや、スクワットをやる。シャドウボクシングや、太極拳をしたり、庭でバットの素振りをしたり、やろうと思えばいくらでもアイディアは湧いてくる。ジムだとかえって、エクササイズの自由度が阻まれるような気もしてきます。ジムでのエクササイズの自由度は、設備やサービスの多様さとの比例であり、その分、金を払わなければならないだろうし。

 

ここからは完全に私の偏見なので、あまり気にしなくていいですが、自分に主催性がなく、自分で考えるのが面倒な人ほど、余計に金を払う傾向があると感じています。

 

自分で運動をする習慣や環境を整えられるのなら、ジムに通う必要性も本当はないかもしれないのに、その経験がないために自信がない。だから金を払って、場を確保しておく。金を払っているのだから、ジムに行かなければ損になるので、面倒だけど行ってくる、というスタイル。

 

別に悪いわけではなく、自己の性質をよくとらえた方法だと思います。と、同時に、やはり金銭的に余裕があるからとれるわけで、勤め人らしい発想でもある。自分のようなニートにとっては、こういった金銭感覚は避けなければならない。

 

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それから、それらしい場でないと行動に発展しにくいという人がいる。たとえば図書館に行くと、中学生とか高校生が自習席で勉強をしている。勉強は家でもできるけれど、あえて図書館で勉強をする。なぜそこで勉強をするかというと、自分のほかに勉強をしている人の姿が見えるので、安心できるからです。同じように、ジムで運動をしている人を眺めながら、自分もそこで運動をするのは簡単だけれど、一人でランニングをするのはどうしても寂しくてできないという人もいるようです。

 

人は、自主性と主催性、加えてそれを実現するための少しの勇気というか気概というか、そういったもののバランスで、行動の仕方が大きく変わってくると思います。ジムに行くのが良い悪いという次元の話ではなく、これは個人個人の文化でしかありません。

 

その個人の文化に大きな違いがあるとしたら、自分のやりたいことに「直行」できるか、「迂回」せざるをえないかという部分にあります。これは、個人の自意識というものが、自分の「これがしたい」という気持ちに、どれだけ干渉してくるかによるものです。

 

最近、運動してないなあ。そうだ、家の周りをランニングしてこよう。思いついたら、すぐ着替えをして、ランニングシューズを履き、家を飛び出していける。こういう人は「直行」タイプの人。「ひとりで走るの恥ずかしい」とか「外寒いよなぁ」などと、余計なことを考えてしまうのが「迂回」タイプの人。

 

私も去年の秋ぐらいまでは家の周りを走ったりしていたけれど、寒くなってからは一度も行っていない。暖かくなるまでは走りに行かないと思います。その代わり、家の中でいろいろ運動をしているのです。つまりは、典型的な「迂回」タイプでございます。