口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

遊びこそ、やる気が要る。

おととい、宣言通りツーリングに行って来ました。しっかし、暑い。走っている最中はともかく、国道で渋滞に巻き込まれると、気温+日光+排気+アスファルトの地熱という四重苦に苛まれる。最近流行りの、低温調理で焼かれる食材の気持ちが、すこし分かった気がする。

 

で、片道130キロほどの道のりを、予定よりオーバーし3時間ぐらいかかってしまい、ヘロヘロになりました。で、腹も減ったので、魚市場の食堂で、注文の仕方もよく分からぬままマグロの漬け丼を食べて満足すると、そのまま外に出て、ふらふらと徘徊を始めたのです。

 

そして、前から気になっていたのですが、一度も行ったことのなかった、藤田喬平ガラス美術館という、オシャンティーなところに足を延ばしました。藤田さんという方の、ガラスの工芸品が展示されているのですが、なによりも驚いたのは、その美術館の中庭ですね。海の近くだというのに、山の中の別荘にでも来たような錯覚になりました。

 

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海のすぐそばとは思えない中庭。



その後はバイクでくねくねした道を走り、絶景ポイントをいくつか眺め、その後、またしばらく走って、温泉に浸かり、ちょうど夜の7時に家に着きました。一日中外にいたのですっかり日に焼けて、鏡を見たら、一瞬、サニブラウン選手かと思った。

 

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まぁ、無事に家にたどり着けて何よりですが、バイクに乗っていると、挫けそうになることも多いのですよ。車で移動するより明らかに、体力も精神力も要ります。気温や天候の影響はもろに受けるし、たまに心無い車のドライバーに煽られたりもするし、心細くなることもあります。

 

でもやっぱり、楽しみが勝るので、バイクに乗れるのです。改めて思うのは、「やる気」の原動力として、「楽しい」という感情は強く影響するということです。それもただ、何の障害もなく「楽しい」というより、ある程度は苦労を経たり、意識的に工夫をする必要があるとか、「楽しい」という感覚を得る前にいくつか乗り切る課題があるからこそ、「やる気」という燃料が、ちゃんと燃えるのです。

 

「遊びもいいけど、仕事でやる気出せよ」と思う人もいるかもしれない。もちろんそうですが、仕事の場合、少し複雑です。というのは、仕事は「生活そのもの」です。ありとあらゆる要素が、仕事の中に入っています。もちろん「遊び」の要素も入っているけれど、それよりもっとたくさんの要素があるのです。

 

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だから、一概に「遊び」と「仕事」を一緒に捉えるべきではないと思います。仕事でやる気が出るのは、例えば「得意な仕事であり、ある程度結果も予測できる」といった、その人の持つ能力の発揮とのつながりが強い場合、やる気が出やすいとは感じます。ただ、私の少ない経験上で言わせてもらえば、世の中のほとんどの仕事は、その人の特性と、ほとんど関係がない業務だと思います。

 

芸術家など、一から十まで、自分との関わり合いの濃い仕事を持つ場合もあるでしょうが、一般的な仕事は、人の個性や性格とはそこまで合致しません。そして「やる気」とも、あまり関係がありませんし、そこまで重要でもありません。

 

自分と本質的には縁のない仕事の場合、「反射神経」がとても重要になってきます。朝起きたくない気持ちを振り切って、ちゃんと起きること。嫌いな人にも挨拶をすること。面白いわけでもない話を聞いて、返事をすること。とにかく、やりたくない気持ちを瞬時に振り切る力があれば、なんとか続けていけるのだと感じます。