口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

保護者の未来。

(今年の一月に一度投稿したものを再編集しました。ちょっと長いです。この頃は2000文字以上を目標にブログを書いていましたね……)

 

★★★

 

30代ともなると、同じ年代で知り合った人が、すでに結婚をしていたり、子供さんがいたり、という場合が多くなってきました。中には、「なるべく早くいい人見つけて、結婚した方がいいですよ」なんて、半分冗談で勧めてこられる方もいます。ああ私もそんな年か、なんて、改めて思いを馳せるきっかけになります。

 

ただ正直なところ、私に結婚する意欲がほとんどないのです。だから、結婚を前提にした努力なんてしていませんし、結婚につながるような要素がありません。なんせ「無職」です。彼女だって、しばらくおりませんし、実家暮らしです(移住の計画がありますけど)。

 

結婚相手として、私を見出す人はいないでしょう。もしこんな状態で、結婚前提の交際を持ちかけられたとしたら、「もうちょっとよく考えましょうよ」と、逆に説教をすると思います。それに、「皆さん、よく結婚できるなぁ……」というのが正直な気持ちです。これから世の中がどう転ぶか分からないのに、子供を育てられる勇気や決断はどこから湧いてくるのだろうと。

 

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子供を産むということは、将来的に子供を確実に死なせることです。どんな形になるかはわかりませんが、その生涯は、未来の世の中の状況を反映したものになります。幸せになれるかどうかが、その子供の運や実力といったもので切り開けるかどうかも、分かりません。今後の技術発展により、人間が世の中を切り開いていくための礎にしていたような要素は、ゴミのように放り出されるかもしれません。

 

正直いって、今後の世の中にとって人間が必要になるかが、分かりません。むしろ人間をどうやって無難に減らしていき、地球の環境を持続可能な領域までどう安定させるか、というのが、今後の世界のテーマとして核になるのは、確実だと思うのです。

 

そういう世の中にシフトしてくに従い、「結婚=人間として一人前」という価値観は、崩れるわけではないにしろ、今後も多様になっていくだろう「人間の信用情報」の一つに過ぎなくなってくるでしょう。結婚の価値は下がりますが、人間の信用の価値は、今後も大事でしょうね。

 

人間が一人前として認められる分かりやすい要素は、「保護者になる」ことです。結婚して、子供の親になることで、「保護者」としての信用を得るのは、一番わかりやすい方法でした。ただし、「保護者」というのは、もっと成り立つ方法があると思います。

 

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「自然環境の保護者」になることもできます。植林をしたり、害獣駆除にかかわったり、海岸でゴミを拾いに行くのを習慣にしたりとか、ですね。「地域安全の保護者」になることもできます。小学生の下校時間にパトロールを行うとか、野生動物を見かけたら報告するとか。近所の人と挨拶を交わすような簡単なことでも、その輪に加わることはできる。

 

今後もっともアツいと感じるのは、「伝統技術の保護者」になることですかね。正確には「継承者」になること。日本の伝統工芸の分野は後継者不足に悩まされていますが、弟子入りし、後継者となり、技術の引継ぎを行うだけでなく、技術のさらなる発展や応用をする、という「伝統工芸の持続」に関わる仕事は、「文化の保護者」とも言えます。日本文化の存続にかかわる重大な仕事でしょう。

 

あとは、過疎化が進む場所にあえて移住し、土地と昔ながらの生業を引き継ぐ「田舎の保護者」になったりだとか……。とにかく、それまで在ったものを、「つなぎ留める」「持続させる」という役割を果たす事が、保護者の本質なのだと思います。

 

多様な保護者の道を進むにしても、まずは一流の「自分の保護者」にならないとだめでしょう。自分なりに健康を考え、心理的につらいときは、自分の力だけでなく、他の力を借りること。寒さ、暑さにちゃんと対応すること。ご飯は適度に食べることなどなどなど……生活の上での地味な要素の積み重ねが、自分の持続に関わっていることを自覚することですね。

 

保護者失格。一線を越えた夜 特別版 5巻 (いけない愛恋)

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