大船渡に来て三日目。最初はどうなることかと思っていたギークハウスでの生活も、ほとんど実家でくつろいでいるのと変らないくらいに馴染んできました。多少汚かったり、虫がいたりと、そういうのも徐々に慣れるものです。いや、慣れるというより、あきらめるというか……まあ、わびさびというやつですよ(?)。
とはいえ、多少目に付くところもあり、特に共有スペースの周辺はもうちょいこまめに掃除したほうがいいかと感じます。が、他の住民は日中働いてますし、暇人は私しかおらぬ。というわけでちょっと掃除をしました。リビングと台所、玄関の周りを掃除機(すごい音がする)をかけて、洗面所の流し台をクレンザーで磨きました。家が古いから仕方ないにせよ、床と水回りは綺麗にしておくと、それだけで気持ちよく生活できるもんです。
そのあとで、趣味である徘徊を始めたのですが、今日は街の中をうろつくというコンセプトを固めていました。で、まず向かったのがリアスホール。市民会館と図書館を備えた建物ですが、これがものすごく面白いデザインをしています。
幾何学的と有機的なモノが混ぜ合わさったかのような複雑な形状。建物の中に入ると、宇宙船にでも乗り込んだかのような、直線的でありつつ、複雑なラインで構築されているのです。ええと自分でも何を言っているかわかりません。簡単に言えば「やべえ」ってことです。
この日は図書館を利用しましたが、とても居心地がよかった。らせん状に本棚が配置されていて、本を探索する手間があるのが、かえって面白いですし、なにより静かで落ち着く場所です。こんな場所があるなんて、大船渡市民はうらやましい。
それからバイクをここに置かせてもらい、街中を歩いてみました。しばらく歩くと、駅前の商店街につきましたが、七夕飾りが風に揺れていました。どうやら、夕方から商店街の七夕祭りがあるようです。結局、だるくて行きませんでしたが(笑)私はお祭りが盛り上がっているちょうどその時よりも、お祭りを準備している光景のほうが好きなんだと思います。
この日のお昼はちょっとバイクで移動。碁石海岸の近くにある「御食事処 岬」というお店にやってきました。実は前日、この店の前を通りかかって、「なんかどうでもいい感じの店だなあ」とまったく期待せずに素通り(失礼!)していたのですが、後々調べると、とても美味しそうなお食事を出す店であったことがわかり、あちゃーと思いリベンジに参ったのです。今度は、「いやぁ~いい感じのお店ですねぇ」などとほざきつつ。
さっそく刺身定食(\1,100。安い!)を注文し、出てきたのが↑です。もう、正直いって、俺は人生に勝ったと思ったわよ(誰?)。刺身定食なのに魚の煮付けもついている心温まるサービス。堪能しました。ちょうど私が入った時間に、どこかの大学のゼミの学生さんもたくさんいて、なんだか自分もその一人になった気分で面白かったです。
あと、前日に近くの防潮堤を見てきたのですが、この日、気になってもう一回見てきました。このスケール感は、いろいろと考えさせられるものがあります。