口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

お金を使った記憶が大事。

おとといは台風が来ていたから、おとなしく部屋の掃除をしていた。ふと思いついて、持っているCDの整理をした。大学の頃に洋楽にハマって以降、CDをちょくちょく購入するようになり、どんどん増えていった。CDラックに収まらない枚数になってきて、ついには段ボール箱に詰めて部屋に置くようになっていた。

 

でも最近は全然聴かないまま放置しており、うっすらホコリをかぶっていた。久しぶりに段ボール箱から取り出すと、部屋中にホコリが舞って、くしゃみが止まらなくなった。一枚一枚、ホコリを払いながら眺めていると、そのCDを買った当時の事を思い出す。

 

思い出に浸りながら数えていくと、983枚もあった。数えるのに午前中いっぱいかかった。たぶんこれは正確な数字じゃない。2枚組のCD1枚とカウントしたりしているから、実際は1000枚を超える。よくこんなに集めたもんだなと我ながら思う。

 

ここ5年くらいCDは買っていない。ほとんどが20代始めの、あんまり金が無かったころに買ったものだ。仮に一枚1000円だとすると、100万円を越える投資額になる。まあまあ相当な額で、金のない時期にどこからそんな金額を捻出したのかがよく分からない。

 

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ここ数年はすっかりYouTubeと蜜月状態だった。ほぼタダ聴き状態で、アーティストにお金を落としていないわけで、それって音楽ファンとしてどうなんだろうと思うこともあった。その後、YouTubeプレミアムに登録して、月額1180円払っている。ありとあらゆる曲が聴けて、広告に邪魔されないので快適。新作のアルバムも聴き放題だ。


音楽が凄く安くなっている。CD一枚買える金額で、何千万曲でも楽しめるアクセス権が手に入る。アーティスト側としてはやっていけてるのだろうか。ちゃんと救済されているかが気になるので、調べてみようかと思う。

 

聴き手としてはこんなに良いことはなく、幸せだなぁと感じる。天国だなと思う。じゃあ、もっと早く生まれて、CDに使ったお金を別の何かに使っていたほうが良かったかというと、そうは思わない。むしろ「あの時、ラーメン食べるのを我慢してコレ買ったんだよなあ」と、感慨が強くなり、損をしたという感覚がまるで無い。

 

音楽から受けた影響は多大で、何があろうとも、音楽さえ聴いていれば生きていける自信がある。その自信を金で買ったというと、なんだか微妙な感じだけど、実際そういう事だと思う。とにかくお金を使い、無数の曲を聴いて、耳が育った。その感覚を通して現在の便利なサービスを利用すると、さらに新しい発見をする事ができる。

 

これがなんの仕込みもないまま、サービスのレコメンド機能の言いなりになっていると、レコード会社で売り出したいグループの曲などを、自分の本当の好みを知らないまま聴き続けることにもなりそうだ。

 

とりあえず、何かに集中してお金を使った記憶というのは、その人にとって大事な要素があると思うので、大事にした方がいい。お金を使って具体的に何を得られたかはそこまで大事ではない。それにお金を使う事はどんな感覚だったのか、覚えていることの方が大事だと思う。