ここ最近どういうわけかやる気が起こらず、音楽ばかり聴いている。体調は全く問題ないが、精神が妙に静まっている。どういうことだろう。先月まであった冒険心みたいなのが立ち消えてしまっている。
これはマズい兆候なんじゃないかと思い、家にあった『ハムナプトラ2』のDVDを観たり、ジャックケルアックの『オンザロード』を読むなどして、冒険心を取り戻そうとしている。それ以外はずっと音楽を聴いて過ごしている。
そんな感じなので、あんまりブログネタもないし、今回は最近聴いている曲をYouTubeからピックアップして紹介させてもらおうと思う。洋楽好きなので洋楽ばっかりですが、ご容赦を。
🎸🎸🎸
・MAC DEMARUCO-ALL OF OUR YESTERDAYS
MAC DEMARCO - ALL OF OUR YESTERDAYS
↑マック・デマルコさん。カナダ出身のシンガーソングライター。どこか肩の力が抜けたほっとする曲をつくらせたら、右に出る者はいないんじゃないかと思うほど。体に染み入るような優しさと、くたびれた感じが同居して、とても良い。
・CECIL CORBEL-Le Long De L'Eau
Cécile Corbel - Le Long De L'Eau
↑セシル・コルベルさん。日本で一躍有名になったのが、ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌を担当してから。私は以前から聴いていたので、それを知ったときは興奮した。映画ももちろん観に行きました、男二人で。周りは女子ばっかりで非常に肩身が狭かった。映画の評価はまぁいいとして(?)、セシルさんの歌はいつ聴いても心が浄化される。
・Eagulls -Velvet
↑イーガルズ。イギリスで結成された5人組のバンド。ここ数年、イギリスの音楽の本流がクラブ系とかになっていて、分かりやすいロック系の曲がなかなか見当たらない中で、頑張っている人たちです。イケメンヴォーカルのジョージ・ミッチェルさんの声も、伸びがあって素敵だ。実はちょっとハゲてきてしまわれた。
・Huun-Huur-Tu ーKonguroi
Huun‐Huur‐Tu - Konguroi (Sixty Horses in My Herd) (Live on KEXP)
↑この不思議なバンド名は「フンフルトゥ」と読みます。ロシア連邦トゥバ共和国という、モンゴルとの国境沿いにある自治領で結成されたバンド。そのスタイルはトゥバ族の民族音楽の色合いが強く、馬頭琴や、ドシプリール、口琴といった弦楽器のアンサンブルが素敵。「フーメイ」という、喉の奥に声をためる歌唱法も幻惑的で良い。その背景に、どこまでも続く大草原で暮らしてきた民族の歴史を感じる。
・The Durutti ColumnーPortrait for frazer
The Durutti Column - Portrait for frazer
↑ヴィ二・ライニ―さんというイギリス出身のミュージシャンのソロプロジェクト。もう40年近く現役でやっておられます。日本語だと「ドゥルッティコラム」と読むのだけど、実際、発音が滅茶苦茶難しい。イギリスのレコ―ド屋さんで「ドゥルッティコラムください」と言ってもまったく通じない自信がある。曲調はとても繊細。ヴィ二さんの奏でるギターと、曖昧に紡がれるヴォーカルが素敵。秋になると聴き入りたくなる。
Taeko Onuki & Ryuichi Sakamoto - 4. 赤とんぼ Aka Tombo
↑最後は日本語の曲を紹介しましょう。私が選ぶ、「ザ・ベストオブ赤とんぼ」と言ったらこれに決まっている。大貫妙子さんの歌声のすばらしさ、坂本龍一さんのピアノの美しさを堪能できる。しかし改めて聞くと、その歌詞の孕む重さに感じ入る。15で姉やは嫁に行ったのだ。それなのに、私は齢30を超えて、実家の二階にまだいるのです。