口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

水たまり怖い。

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水たまりといっても、雨が降った後の水たまりが怖いわけじゃない。具体的には、池とか沼、湖なんかが怖い。子供の頃からずっとだ。いろんな恐怖感を自己解決してきたのに、いまだにそういった水たまりを眺めると、何ともいえない不安を感じる。

 

無闇に水が溜まっているのが何故か怖い。まぁ、貯水池とかダム湖とか、あれは別に無闇に水が溜まっているわけじゃなく、ちゃんと目的があるわけで、それは分かっているのだけど、大量の水が湛えられてるのを見ると足がすくみそうになる。

 

そういう割に、池とか湖のほとりによく出かけていくのが、よく分からない。わざわざ怖いところに自分から近づいていくのである。なんだろう。馬鹿なんだろうか。それも十分あると思うけど、恐怖と快感は表裏一体ともいうし、一種のスリルとか違和感を味わいたいのだと思う。

 

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 こういう貯水池っぽくて、周りに柵も何もなく、唐突に大量の水が溜まってるのが、自分としては一番怖い。水の深さがよく分からないのも恐ろしい。とか言ってるわりに写真フォルダーを覗くとこういう画像ばかりある(笑)。いっそのこと、貯水池愛好家にでもなろうかと思っている。どうでしょうか。

 

この、池とか湖を目の前にした時の自分の恐怖感、不安感とは、「ここで溺れたらどうなってしまうんだろう」と感じていることを前提とした感覚なのだ。これが不思議だ。なんで溺れることをそこまで心配しているのだろう。

 

ちなみに、今まで池とか湖に落ちて溺れたりしたことは一度もない。プールではあるけれど、別にそれ以降プールが怖いわけでもないし、泳げないわけでもない。自然の水場に対してトラウマ的な経験はない。なのに、溺れることを意識しないで眺めることができない。

 

もしかしたら、将来的な危険性を見越して、そういう感覚を抱いているのだろうか。いつか、池や沼や湖に飛びこむ事になるのだろうか。まぁそういうイメージはあんまりしない方がいい気がする。マザーテレサだったか、考えたことはそのままいつか行動になる、みたいなことを言っていたようだし。

 

★★★

 

こういう不可思議な恐怖感のことを考えると、いつも思い出す本がある。

その辺の問題 (角川文庫)

その辺の問題 (角川文庫)

 

 ↑作家の中島らもさんと、いしいしんじさんの対談本だ。

 

この本の中で、いしいさんが、らもさんに「縁が怖いんです」ということを話している。「縁」というのはつまりベランダとかビルの屋上とかの縁で、そこを越えると下に何もないというのが怖いらしい。いしいさんは、高い所の窓際はことごとく駄目なんじゃないかと思う。

 

それに対して、らもさんが、「君、それはね、飛び込みたいんや」と言う。いしいさんは、「ああ、それはほんとうにそうかもしれませんねぇ」みたいに応えている。

 

ある特定の恐怖感が実は自分が本当にやりたいことの暗示である、という事は大いにあるのかもしれない。ただ、水に飛び込むのも、高いところから飛び降りるのも、それをやったら、こちらには戻ってこれないのが共通している。身近に彼岸が開けているわけだ。それが良いのか悪いのか全く分からない。ただ、自分の警戒心を素直に信じておくのが一番かもしれない。