口から出まかせ日記【表】

家にあるホッカイロすべて有効期限切れ。

夢のなかで会うおじさん。

ログを徘徊していると、毎日のように夢日記を書いている人がたまにいるけれど、凄いなぁと思う。朝起きた時に夢を記憶していて、ちゃんと順序だてて記録できるということがです。私なんかはまず、夢を記憶できない。朝起きて、「あ、なんか夢を見たなぁ」という感覚は残っているけど、その詳細な場面とか映像を思い出すことが難しい。

 

なので、自分としては夢を記憶して毎日書けるなんてのは信じられない能力で、「これ、実は夢日記のふりをした短編小説なんじゃないか」と思う事もある。いや、それはそれで、素晴らしい才能なので、咎める気なんて無いです。どんどんやってほしい。

 

ただ、夢日記というと、毎日書いていると現実と夢の区別がつかなくなって気が狂うとかいう噂にも事欠きません。夢と現実、二つの世界を交互に行きかいながら生きるというのは、人生が倍になるような感覚があって得する感じがあるんですが、実はけっこう負担が多い行為なんでしょうかね。

 

ほとんど見た夢を思い出せない私ですが、例外があります。たまにまったく同じシチュエーションの夢を繰り返し見ることがあるわけです。

 

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その夢で、私は小学生くらいの子供になってます。学校の下駄箱から靴を取り出して履き、校庭の脇を抜けて、校門をくぐって、家に帰ろうとしている。途中、横断歩道とか歩道橋を渡ったりしながら、家の方角へ歩いていく。いつもなんですが、途中で気が付きます。「あ、これ、違うぞ」と。

 

町の様子とか構造が自分が実際に住んでいる町と、多少似ているけど違うという事に気が付くんですね。同時に、「これは夢だ」という事にもたぶん気づいているだと思います。でもそこで夢から覚めるわけじゃなく、しばらく夢の中で徘徊が始まるのです。

 

その夢の中の「知らない町」にけっこう何度も来ているので、「ここは前に通ったところだな」「ここはまだ来てないな」とか、そういう判断ができます。特に変わった場所は無くて、普通の民家だったり、県営団地とか、田んぼとか畑がある、そんなに面白くもないところです(笑)。

 

ただ、町はずれが海で、漁港になっているんですね。自分は海の近くに住んだことが無いので、夢が馴染み深い記憶から練られているとすれば、不思議だなと思うんですね。人はまるで居ません。犬とか猫はそのへんをふらふらしてますが、声をかけても無視される。

 

だんだん飽きてきます。夢の中で飽きるっていうのは凄いことかもしれない。足元の小石を拾って漁港に停泊している漁船の旗に向かって投げたり、海面に向かって立ちションをしたりと悪さをして時間を潰していると、後ろから「おい」と声をかけられます。

 

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振り向くと、知らないおじさんが立っている。白いランニングシャツを着て、坊主頭でメガネをかけた、しっかり日焼けした痩せたおじさんです。いつもこのおじさんに会います。実際年齢がはっきりしないですが、小学生の自分からすれば大人の男性はだいたいおじさんでいいでしょう。

 

そのおじさん、言葉がなまっていてよく分かりません。「こーこはめちげいだ(ここは場違いだ?間違いだ?)」「へよけーれ(はよ帰れ?)」「なんてっとこてさこんなことでなにとんのでべさ(???)」みたいな感じです。

 

それに対して、なんでそんなに攻撃的なのか分からないんですが、「なにいってるか分かんねーぞこのジジイ」「なにいってんだこのハゲ」と容赦ないことを言うんですね。このおじさんには容赦しなくていいみたいな、精神の抑制が外れているところがある。当然、相手のおじさんは怒り始めて、顔が赤くなってきて、さらに分からないことをいうんだけど、こっちもさらに容赦がなくなる。

 

その容赦のないことを言っている間に、いつの間にか目が覚めたりしているわけです。そして、ああ、またあの夢を見たなと思い、またあのおじさんにあったなと考える。朝ごはんを食べながら母親に、「夢でまた例のおじさんに会った」というと、「やっぱりそれはあんたが小さいころに会ったことがある○○のおじさんかもしれない。膵臓ガンでずいぶん前に死んだ」などという。

 

その小さいころに数回会ったという程度のおじさんと、なぜ夢の中で出会うのか。そして、夢の中でなぜ敵対するのか。いや、一方的に敵対しているのは私の方なので、おじさんからするとこちらを助けようとしているかもしれないのに、なぜ私が彼の前で攻撃的になるのかがよく分からない。どうしてだろう……などと、ずっと考えていくと夢と現実が分からなくなっていつか危険な事になるのやもしれません(=ω)