口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

ネコなのかキツネなのかタヌキなのかわからない。

が住んでいるところはそこそこ田舎なので、道路の脇から野生動物が飛び出してくるなんてことはしょっちゅうです。こないだも、雪が降る前にガソリン入れとこうと思いバイクで走っていると、道路脇の藪から、なんだか妙に薄汚れた胴長の動物が飛び出してきたので、思わずブレーキをかけました。

 

で、そいつが道の真ん中で立ち止まってこっちを向くんですが、一見、何の動物かぜんぜん分からない。ネコに似てるけどなんか違うような……キツネっぽい感じもするけどあんな色してたっけ……タヌキかもしれないけど、今の時期のタヌキはもっとこう毛がフカフカしてなかったっけ……。

 

ハクビシンとかイタチと言われればそうかもしれないし、絶滅したといわれるニホンオオカミと言われればそうかもしれない。不思議なことに、数メートル先にいる薄汚れた動物を眺めていると、自分が思い浮かべるすべての動物に見えてくるのですよ(笑)。

 

後続車もいないことだし、自分としては正体をはっきりさせたいから、じっと見つめて観察してみたんですが、ほんとうにわかりません。そいつも逃げだしたりせず根気よく立ち止まっているので、観察する時間はたっぷりあったのに、正体がつかめない。

 

けっこうつぶらな瞳をしていて、餌かなんかで釣ればすぐ引っ掛かりそうな印象。鼻先がちょっと尖っていて、ひくひくしている。脚はネコとかキツネにしてはちょっと短いかな。毛の色はやや灰色がかった茶色で、おしりの方に向かってボサボサしている。耳はちょこんと立っていて、左耳がぴょこぴょこ動いている。

 

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これはただのかわいいキツネです🦊


「なんだろうなぁ、これ」と思うんですが、だんだんどうでもよくなってくる。まあ、なんだっていいさ、達者で生きてくれればそれでいい。そろそろ退いて欲しいので、「ちょっとそこどいて」と声をかけるんですが、ぽへーんとした表情でぜんぜん動かない。しかたないからクラクションを「ぷっ」と短く鳴らすと、ちょっとひるんで、ぴょんっとその場で飛び跳ねた後、「きぃ~、きぃ~、きぃ~」と甲高い声で鳴きながら、白菜畑の脇を通って消えていきました。

 

もしかしたら二ホンアナグマかもしれないと思って調べたんですが、確かに似てるけど、全体的なシルエットや雰囲気がどうも違う気がする。アナグマも個体差があるだろうから、なんともいえないけど。もし今度出会った時は、「あんた、アナグマかい」と聞いてみるしかないか。

 

それから、よく動物の出てくるテレビ番組なんかで、都会の住宅街に出没する動物特集なんかをやることがありますね。「大都会の住宅街にうごめく謎の影!!」「赤外線カメラがその正体を捉えた!!」「なんだこれは!!」みたいなわざとらしいテロップと共に、動物の姿がどーんと映されるわけですが、もう「謎の影」の時点で正体がバレバレですよね、あれ。

 

タヌキ、ハクビシン、イノシシ、最近はヌートリアなんてのもいますが、パッと見て、「あ、タヌキだ」と判別がつくんです。そして、「やっぱりタヌキも都会人(?)だよなぁ」と思います。都会に住んでいる野生動物は毛並みも綺麗に見える。泥にまみれてない感じです。身近に食べ物があるからでしょう。豊かな生活をしてるんだなと感じます。

 

それに比べると、こないだのアナグマっぽい動物も、全体的に汚れた感じでした。イノシシもたまに出ますが、泥だらけで何の動物か分からないことがある。人間も同様、なにかで汚れすぎてしまうと、そこに紛れ込んでしまって、他の人から見ると個人であることも分からなくなってしまうのだろうかと感じることがある。