不適応者の居場所に参加した、その翌日の朝。向かった先は……
(あ、今回画像が多めなのでスマホの方はWi-Fi環境推奨です(=゚ω゚)ノ)
浅草。いやぁ、朝からすごい人。特に雷門から浅草寺あたりの人出はすごい。外国人の観光客が多くて、四方から英語、中国語、その他いろいろな言語が聞こえてきます。仲見世はすでに正月飾りで彩られて、早くも初詣の気分でしたよ。
目的地はここなのかというと、違う。浅草の一角に「太鼓館」という世界中の打楽器を集めたミュージアム的な場所がある、という情報を聞きまして、そこを目指すついでに行ってみたのです。その「太鼓館」ですが……
地下鉄銀座線田原町駅で降り、国際通りに沿って歩いていきます。雷門通りをちょっと横目に過ぎたあたりで、
こんなお店が見えてきます。こちらは宮本卯之助商店という、創業から150年近い歴史のある老舗の名店です。神輿や太鼓、山車といった、祭礼に使う道具の販売をされています。ちょっと敷居が高そうですが、問答無用で入ってしまいましょう。
店内は太鼓や山車や法被などが並んでいて、ここだけでも楽しめますが、とりあえずレジの所で、「あの~、太鼓館見せてくれへんやろか~(別にこんな言い方じゃなくてもいいです念のため)」と申し出て、チケット代を払います。大人はひとり500円。子供はひとり150円です。そのあと、一階の店舗の奥にある扉を通り、エレベーターで4階へ向かいます。
入り口の自動ドアをくぐると、そこに広がっていたのは、
どーん、と、世界各国から集められた打楽器が所狭しと並んでおり、思わず、「ぬほほ~」みたいな気持ち悪い声が出てしまいました。並んでいる楽器の多くは、実際に手に取って眺めたり、叩いたりできるようです。浅草の一角で、ついに自由を見つけました、わたしは。
これは本当に楽器だろうかと思うものもたくさんあります。ほとんどアートの域に達しているものも多い。祭礼や呪術で用いられる打楽器は、特徴的な装飾を施されていて、独特な雰囲気。眺めているだけでも楽しくて、時間を忘れてしまいます。
まあ、せっかく触り放題、叩き放題なわけですから、ただ見てるのはもったいない。どんどん気になったものを叩いてみました。
タン
コン
ドーン
私の他にお客さんは、母親とその息子さんの二人でしたが、その男の子の太鼓の叩き方が尋常じゃない上手さでした。太鼓を習ってるのか、「太鼓の達人」の達人なのか知りませんが。私もその子に負けじと頑張って叩きましたが、こっちが頑張ると、あっちも闘争本能をむき出しにして叩きまくる。すっかりボコボコにされました。
親子が立ち去った後は、誰も来ませんでした。心ゆくまで楽器を堪能できましたよ。穴場を発見すると、なんだか嬉しい。浅草に来る機会があれば、またぜひ訪れたいと思いました。
この日は天気が良くて、ポカポカ陽気でした。スカイツリーもくっきり見える。スカイツリーの中に入ったこともあるんですが、個人的には外から眺めた方が好きです。この後、上野とか谷中のほうに行って、夕方、新幹線に乗って地元に帰りました。東京は面白い。慣れた場所でも新たな発見があり、知り尽くせない魅力があって好きです。