口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

思い出の品を託していく。

   f:id:star-watch0705:20200119095852j:plain

日、高円寺で行われた「不適応者の居場所」に行ってきました。これで三回目の参加です。この催しについては、何度か記事でまとめています。もし、興味をお持ちで、行ってみたいなぁ、という方がおられましたら、下の記事を参考になさってください。会場までの経路も載せてあります。

 

star-watch0705.hatenablog.com

 

三回目ともなると、感覚的には完全に慣れました。会場に着いたら挨拶をし、カンパの箱にお金を入れ、皿に料理を盛り、チューハイを片手に会場のどこかに居座る。この流れが自分でも驚くほどスムーズにできるようになりました笑。会場には「0円ショップ」の棚もあります。さっそくそこに放出する品を並べました。

   f:id:star-watch0705:20200119095854j:plain

今回持ってきたのは、ザ・スターリンフリクション、それからレーベル・ストリートという、80年代の日本のパンクバンドの曲をコンピレーションしたアルバム。そして、石井聰亙監督の作品、『爆裂都市』のDVD。この『爆裂都市』は、遠藤ミチロウさんや、町田町蔵(現、町田康)さんなど、80年代の日本のパンクシーンの顔となる人が多数出演した、今もってとんでもない作品です。

 

並べて10分もしないうちに、ある人がこれらを全てかっさらっていきました笑。それから、その人とたくさん話をしました。私よりだいぶ若い方ですが、ロック音楽に関する知識が凄まじく、マニアックなロックバンドの名前が出るわ出るわ。話していて本当に楽しかったですよ。

 

この催しに「不適応者」という名前が付いているから、「さぞや暗い話ばかりして鬱々としているんじゃないの」とか、想像する人もいるかもしれませんね。私は逆で、楽しくて面白い話が聞けるから、ここに来ているわけです。というより、「その人自身はとても面白いのに、その人が普段接する人間や環境がつまらないために齟齬が起きている」というのが、実際のところではないのかと思います

   f:id:star-watch0705:20200119095856j:plain

あと、私がここに来る理由に「0円ショップ」の存在感は大きい。いま私は、自分の好きなものを整理しようと考えています。好きな本や、音楽CD 、服。たくさん集めたものの中から、本当に自分が好きなものを手元に置き、それ以外は手放そうとしています。

 

ただ、そうやって本当に好きなものを手元に残しても、それらに頻繁に手を伸ばすかというと、そうでもなかったりするんですね。音楽CD なんて特にそうで、CDコンポにCDを挿入する手間がもうめんどくさくて、YouTubeやらSpotify等のアプリで聴いてしまう。結果、美術館の展示品のように、動きのない代物に成り下がるわけです。それでその人が満足するならいいですが、私はなんだか、その状態を不憫に思います。

 

なので、それが好きなことは分かりきっているけど、今それを必ずしも使うわけではないという場合は、どこかに託してみようか、と考えるようになりました。またどうしても手元に欲しくなったときは、またその時手に入れればいい。

 

これは贅沢な考え方かもしれませんが、自分の好きなものはこれからもどんどん増えるわけです。それら新しいものの受け入れと、古いものとの兼ね合いは必要です。その方法として「捨てる」「売る」以外の選択肢を探していたら、ちょうどいいところに「0円ショップ」が現れた、という感じです。

 

   f:id:star-watch0705:20200119095906j:plain

そして、私の思い出の品が魅力を持って受けいれられ、誰かがそれを手に取ってくれることを、「不適応者の居場所」の0円ショップでは大いに期待できます。それは高円寺という場所柄や、主催者の鶴見済さんを含めた、この催しに関わる方たちの趣味の方向性とか、色々な要素があると感じますが、私に「大事なものはここに並べたい。ここがふさわしい」と思わせる「なにか」があるということです。

 

そうして、手に取ってくれた人の顔が分かり、その人と語り合えるというのも、新鮮で得難い体験でした。これは、どうでもいいものを交換し合って得られるものではないと思います。自分が本当に好きな、思い入れのあるもの。そうした大事な品を託すからこそ、得られるものだろうと思います。