コンビニの話です。私の家の近くにはコンビニが三軒あります。ファミリーマートが一番そばにあり、ちょっと遠くにセブンイレブンが2軒あります。田舎のコンビニの特徴として、めちゃくちゃ駐車場が広いです。長距離運搬の大きなトラックが何台も駐車していると、ちょっと物々しさを感じます。たまにヤンキーっぽい家族連れが、コンビニで買ったものを車の中で食べていたり、なかなか風情があります。
コンビニにはよく行きますが、買い物はほとんどしません。私にとってコンビニは、散歩コースです。普段の散歩のルートがいくつかあるわけですが、その途中にコンビニが組み込まれているのです。コンビニに入って、雑誌を立ち読みし、新商品の飲み物を眺め、おにぎりとか弁当とかスイーツなどを観察し、そのまま何も買わずに出ると。たぶん私、店側からは絶対マークされてると思いますよ笑。
コンビニでよく買い物をしていたのは、高校から大学生くらいまで。飲み物、弁当、フライドチキンなんかの総菜を買っていました。スーパーの方が安く済むことに気づくと、コンビニしか見当たらないときはコンビニで買い物をしましたが、極力はスーパーで買うようになりました。私の周りでは「コンビニで買い物をするのは情報弱者だ」みたいなことをいう酷いヤツもいました。
スーパーの方が金額的には節約になるかもしれませんが、コンビニは時間の節約になります。家から近くて店舗が狭いので、自分の欲しいものをすぐ取って買えます。ATMもあるし、税金を収めたりもできる。とりあえずコンビニに行けば用が全部足せるのが、コンビニの良さなんですよね。
とはいえ、コンビニのものはちょっと高いなと正直思うので、無職になってからは、なるべくコンビニで買わないようにしています。だけど、ただ立ち読みをしたり、店内をうろつくだけだと、だんだんと罪悪感が溜まってくるんですよ。いつもいつも店を通り抜けるだけで何も買わないのは、ちょっと悪いなぁ、とさすがに感じるわけです。
なので、2週間に一回ぐらいですが、「お賽銭を納める」感覚でなにかを買います。買うのは、コーヒーとか、ガムとか、チキンとか、そんな程度。「いつも散歩の際、通り抜けさせてもらってありがとうございます」という感覚でお金を払います。これをやっておくと、気分がラクになって、また店内を素通りできます。
介護の仕事をしていたとき、働いていた施設のすぐそばにコンビニがあり、フードコートでいつも休んでいました。職場の休憩所は狭くて息がつまるので、そっちの方が気楽だったんですよね。ただ、何も買わずにフードコートを使うのは悪い気がして、毎回飲み物を買ってました。節約にはなりませんが、「フードコート利用権」を胸を張って得るための、必要な買い物だったと思います。
そういう、ちょっとした安心感、解放感を得られるという意味でも、私にとってコンビニは大事です。一番の貢献は、もっとお金を使う事なんでしょうけど。まあ今のところは、たまにお賽銭を払って感謝の念を忘れないようにするぐらいの、べったりとしていない関係性でやっていこうと思います。
