口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

桜だけじゃないお花見。

の母が、お墓参り用の花をホームセンターに買いに行ったところ、花木の苗を眺めている知り合いに会ったようで、「庭に植えるんですか」と聞いたら、「いえいえ、これを買ってテーブルの真ん中に置いてお花見しようと思って」と答えたそうです。それを聞いた私は、自粛ムードもここに極まれり、と一瞬思ったんですが、考えてみると、家で盆栽サイズの小さな桜を眺めながら、酒と料理を楽しむ、なんてのはなかなかに上品な趣味ですね。私もやってみたくなりましたよ。

 

桜の開花状況なんですが、この記事を書いている時点だと、福岡と東京では開花宣言が出されているようです。東京なんて先週にはもう開花していたんですね。私が住む福島県も、3月中には開花する予想のようです。3月中に開花って、これは早いですよ。例年だと4月に入ってからの開花が普通です。

 

tenki.jp

 

私の地元では今のところ、まだ梅の花が満開です。近所の家の庭先でも綺麗な花が咲いています。あと、マンサクとかサンシュユ、モクレンも咲いています。バイクで田舎道を走っていたら、モモの花が咲いているのもみました。どこにいっても花が咲いている。日常がお花見です。

 

桜はこれからトリを飾るように咲きます。その花が散れば、もう春は終わりという感覚です。それからすぐ暑くなって、ゴールデンウィーク前には初夏になってしまう。なので私としては、春を満喫するなら、桜が咲く前に動いたほうがいいと思うので、最近は毎日外に出かけて、花の写真を撮りまくっております。

 

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私は桜より、梅とか桃の方が花としては好きです。桜が咲くと確かに嬉しいですが、けっこうどこでも見れるので、飽きも早いんですよね。それに比べれば、立派な梅の花や、モクレンなんかが咲いていると、ついつい見入ってしまいます。思うんですが、桜以外のお花見ってあんまり浸透してませんね。水戸の偕楽園みたいな場所は例外です。そのへんの近所で、梅の木の下で酒盛りをやっているなんて光景は見ません。せいぜい、母親と子供たちがお弁当を食べているぐらいです。

 

いいかげんな記憶で申し訳ないですが、奈良時代くらいまでは、花見というと梅の花が主役だったと。それが平安時代には桜の花になり、今の時代まで引き継がれているというのをどこかで読んだ気がします。桜での花見がすっかり大衆文化として根付いているわけですね。現在の代表的な大衆文化というと、ディズニーシーとかUSJに行ったりすることだったりしますが、昔から変わらないのは、「目的地+要素」で構成されていることだと思います。

 

お花見は「桜+宴会」と、この組み合わせが千年ぐらいに渡り息づいてきたわけで、ここに疑念の余地を挟む人はそうそういません。桜が咲けば、多くの人の共同意識にお花見が自然と浮かんで、わくわくしながら準備をするわけです。ただ、花見を実際やってみると分かる通り、人が多いだけで色々問題も出てきますよね。酔っ払いの対応とか。これらは大衆文化の持つある種のノイズであって、自分ひとりだけで楽しむ特性とはまた異なるわけです。

 

逆にいうと、その大衆文化の要素から外れたものは、ノイズに阻害されません。あんまり人も来なくてちょっと寂しなと感じる一方、ひとりで満喫できます。お花見もそうなんでしょうね。私が梅とか桃の花が好きなのは、その花が好きというだけでなく、その花を愛でる時に、仲間を呼んで宴会の準備をしたりとか、そういっためんどくさい要素が無くて、一人でせいせいしながら楽しめるからかもしれません。