ぶっちゃけ、スマホ依存です（断言）。ここ半年ぐらいスマホの電源を一度も切ってません。常に、というわけではないけれど、隙あらば、スマホをいじっています。なにをしているかというと、はてなブログ、ツイッター、その他諸々を眺めています。スマホでよく写真を撮るので、画像フォルダーを眺めている時間も長い。「この画像は卑猥過ぎてブログには使えないな……」と思ったやつを削除したりしてます。
まあ、世の中というのは色々と依存の対象がありますけど、なにかの依存症にでもなると、依存した本人に非が集中する風潮があるのは、気のせいでしょうか。とはいえ、依存する対象がこの世からすっかり消えてくれるわけじゃないから、依存する人間側がなんとか対処しないといけないでしょ、という意見が通るのは理解できます。
ただ、厄介なのは依存するものの性質ですよね。スマホなんて最高に依存しやすい代物でしょう。スマホはもはや人の機能の一部と言っていい。これを手放すと、能力が一気に低下します。調べたい時に調べられないし、誰かとコンタクトが取れなくなる。山の中にいるわけでもないのに、この世のど真ん中で遭難するわけです。
遠い昔、人間の営みは星座の動きなんかに依存してましたが、その現代の位置付けがスマホになんでしょうか。もっと本質をいえば、ネット環境ですよね。空気を吸うように容易くネットにアクセスできることが、現代人の営みの重大要素であり、現時点でのその最適解がスマホであり、それは今後もどんどん形を変えていくわけでしょう。だから、なんかこういうのはもはや、依存という範疇を超えていて、もっと別な表現をした方がいいんじゃないかなぁと思います。
とはいえ、スマホをずっと眺めてると目がしょぼしょぼするし、特に寝る前にいじっていると、睡眠の質が悪くなるそうです。なので、寝る前になるべく触れないようにスマホを枕元から離し、遠くの方に置いていたはずなのに、気付けばそのスマホでエロ画像をスクロールしていたりだとか、実に不可解なことになっているわけです。
これはどうしたものだろうか。ある日、真剣に26秒ぐらい悩みまして、ふと思いついたのが「スマホの代わりに図鑑を眺めてみるか」というアイディアです。私の家にはけっこう図鑑があります。植物図鑑とか海洋生物図鑑とか色々あるんですが、特に多いのが「きのこ図鑑」です。五冊ぐらいあります。なんでこんなにあるのかは不明です。
で、このところはとりあえず、寝る前にスマホを弄りたくなったら、きのこ図鑑を眺めることにしています。効果のほどはどうかといえば、まあまあいい感じです。私、そんなにきのこに強い興味があるわけでも無いんですが、きのこの写真とか説明文を読んでいると、けっこう没頭できるし、そのうち自然と眠くなるので、睡眠導入にもいい感じだな、と。
思うんですが、スマホをいじりたくなる本質は、「なんでもいいから画像と文章を眺めたい」という欲求かもしれません。禁煙した後で、口の中が寂しくてガムをよく噛むようになるとか、そういうのに近いものがあるんじゃないかと。欲求を変えるのは難しいけれど、害の少ない物に代えることは簡単です。そういう意味では、画像とテキストに溢れたネットの代わりに、図鑑を自分に与えるのは理にかなっているのかなと思います。
とりあえずそんな感じで、このところは寝る前にきのこ図鑑を眺めています。きのこ図鑑を眺めても、夢にきのこは出てきません。まあ、この習慣を続けたら、いつか「きのこ図鑑依存症」になって、それが無いと生きていけない体になるかもしれませんか、その時はその時ですよ🍄
