口から出まかせ日記【表】

家にあるホッカイロすべて有効期限切れ。

バイクと禅。

 

月頃は日本の季節の中で一番、バイクに乗るのに適してる時期だと勝手に思ってます。秋もいいんですけど、今の季節はなんていうか高揚感が違うんですよ。緑がどんどん濃くなっていく移ろいを感じながら走るのは、精神的にアガる感じします。簡単に言っちゃえば最高ってことですよ。サイコー(語彙不足)。

 

先日、私の住む県は緊急事態宣言を解除されました。うーん、今のところ元に戻った感じはあんまりしないです。まあそりゃ日が浅いから当然でしょう。ちょっと用があって街の方にも行ってきたんですけど、やたらひっそりしてましたね。こんなんで大丈夫かと急に不安になるほどでした。逆に、森とか川とか、自然と接するところが人でごった返している感じです。それこそ何家族も一緒になって河原でバーベキューをやっていたりとか。

 

そういう光景を横目で眺めながら、だいたいいつも一人でバイクに乗っています。バイクが良いのは、余計な雑念を消してくれるところ。自分にとっては精神安定剤です。バイクがあれば今のところ薬とか宗教に頼ったりすることなく、何が起きても自己治療ができるなと本気で思っています。ただ、事故ってしまえば、あっけなく彼岸へ向かうわけで、ある意味ハイリスクな治療ともいえるかと。

 

バイクに乗っているとたまに不思議な事が起きます。別に怪奇現象とかそういうのじゃなくて、自分の意識が少しの間だけフッと飛ぶんです。道を走っている途中でふと我に返り、「あれ、俺いま、全然なんにも考えてなかった」っていう瞬間がたまにあります。意識が数分なのか数秒なのか分からないけれど、空白の瞬間があることに気が付くんです。

 

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そういう時は「危ねーよ!!」って、当然自分でも思います。同時に不思議だなと感じますね。そういうことがある直前というのは、急カーブがいっぱいあったり、路面が荒れてたり、割とハードな道を走っていることが多いです。意識がポーンと飛んでいるヒマなんてないですよ。むしろ、しっかりグリップを握りしめて緊張してるはずです。そういう危険な道を越えて、安全なところに出てホッとした時に、意識の空白に気づく。不思議です。

 

もしかしたら、危ない道を走っていた時に感じていたトレスが大きすぎるので、意図的に脳がそれを忘れさせているのか、なんて思ったりするんですが、脳科学なんてぜんぜん詳しくないからよく分かりません。逆に、過度に集中し過ぎたことで、短時間だけ記憶が飛ぶようなこともあるのかもしれない。スポーツ選手が競技中に「ゾーンに入る」といって、いつもより高いポテンシャルを出せる瞬間があるけれど、後でそのことは忘れている、みたいなのに近いのかも。

 

何にせよ、バイクに乗っている時の心理効果みたいなのは、自分を被検体に見立てて観察してるようなところがあります。勝手に思うに、バイクと「禅」の世界って、とても近いような気がするんです。走っている最中は、何かを考えているようで考えていないような状態がずっと続きます。頭のどこかで瞑想を続けながら、繊細な運転を同時進行でやっている。そういうことができる人間は謎が深いなぁ、などとたまに思いながら、これからも乗り続けるんじゃないでしょうか。