口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

魅せる覚悟の違い。

 

テイホームと言われてもう2か月ぐらい経ちましたっけ。なんかこのところ時間の流れがよく分からなくなってます。テレビを付けると昔の「電波少年」みたいな、CGの背景に芸能人の顔の映像を合成した番組をやっていて、もはや懐かしい平成時代に引き戻されたような感覚すらある。

 

それから、家の中でやっていることを「魅せる」人が一気に増えましたね。有名人が料理だとか、筋トレだとか、工作なんかに取り組み、その様子をSNSに投稿すると人気が出て、テレビでも取り上げられたりする。いや、全然いいと思います。外に出かけるメリットが低下しているので、別な方向でメリットを得るのは大切です。特に有名人なら、一般の人よりメリットは多いはず(デメリットの多さも代償としてあるとはいえ)。

 

ところで、VICEというちょっと尖ったニュースサイトがあるんですが、そこを眺めていたらこんな記事がありました。

www.vice.com


いわゆる「インフルエンサー」の人たちがコロナ禍の最中に、どう情報発信しているのか、という事が書かれてるんですが、まあ、発信者もラクじゃないですね。インフルエンサーは「いい生活」をしていることを発信することで信頼を獲得し、仕事を得て、ご飯が食べられている。ところが今回のコロナ禍で、リゾートへの旅行はもちろん制限されるし、そもそも優雅な生活を発信したら反感を受けやすくなっていたりと、今まで通りの活動はできなくなっているようです。

 

私は「インフルエンサー」というと、正直あんまり良い印象がなかったんですが、記事を読んでだいぶ考えが変わりました。彼らもプロであり、「どう発信すれば魅せられるか」という事を念頭においている。その上で自分に合うファッションやコスメなんかのチョイスをしたり、外出先を選んだりだとか、余念が無いのです。

 

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でも、だんだんと存在感が増して、自身のスタイルも先鋭化して代替が効かなくなると、もし何かあった時には大きな影響を受けてしまう。コロナ禍はそんな側面をあぶりだしてもいるわけです。インフルエンサーたちは、これからどうスタイルを変化させていくか、真剣に悩んでいるようですね。

 

一方で、才能なんて地下8000メートルに埋まったまんまの、私みたいな暇人ですら、「ピザ食ったぜ~」などと、どや顔で日常を魅せる投稿をSNSにしちゃうわけで、悩むことといえば、せいぜい画像の色合いの調整ぐらいのもんです。「この投稿により今後どんな仕事が舞い込む可能性があるか」みたいな計算などまるで皆無です。

 

しかし、超有名人も同じように「ピザ食ったぜ~」みたいな、日常的な投稿をするときがあり、それだけで賛否両論が湧きおこったりします。理由は当たり前で、投稿する行為の持つ価値感が、すでに一般人とはかけ離れている事を意味してるんですよね。そして、当然カウンターとして自身に戻ってくる反応を受け止められる耐性が無いと、やっていけないでしょう。

 

あと、有名なプロのスポーツ選手が、家の中でできるトレーニングの動画なんかをSNSに投稿してますが、コロナ禍で今まで通りの活動ができなくなった事で、自身ができることを模索している切実な活動であり、実際にただの一般人よりは、具体的な可能性(つまりお仕事)に繋がる行動でもあるんでしょう。何かを魅せることは誰にでもできますが、その下地にある覚悟は誰にでもできるわけじゃないでしょうね。