口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

常套句まみれの就活。

 

い年して履歴書を手書きで書いたりしてますが、忸怩たるものがあります。これまでの学歴、職歴は自分の責任なのでどうしようもないとして、履歴書は不自然極まりない言葉をどうしても使わざるを得ず、書いてるだけで落ち込んできます。

 

例えば志望動機なんかを書くとき。はっきりいいますが、私が御社を志望した動機なんてのは大した理由じゃないんです。家から近いから。帰りにそのへんで一杯やって帰るのにちょうどいい場所だから。建物が新しくてキレイだから。でもそれを正直に書いてしまうと、狂人と思われて書類審査に通らないので、ある程度の嘘を練るしかない。

 

この嘘は常套句を上手く使って書く必要がありますが、常套句だってそれほどパターンがあるわけでもなく、書く側としては非常に退屈です。「これまでの経験を生かして」「御社の理念に共感いたしまして」「業務内容に興味を覚えまして」などなど、決まりきったパズルを嵌めていくような作業。

 

その合間に、多少なりオリジナリティを盛ることもできるとはいえ、結局は似たような様式で、どの会社にしても同じように書く必要がある。いや寧ろ、「こいつは基本的な常套句ぐらい使えるのか?」という評価のために履歴書があるのかもしれません。

 

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晴れて書類審査に通り、では面接で本音を話せるかというとまるでそうじゃない。自分の本音なんてひとことも言ってはならず、会社への理念や事業への賛美をひたすら並べたてるゲームになることもある。というか、かなり昔そういう集団面接を受けたことがあります。両隣に座ってた人が、ひたすら美辞麗句を再生するロボットみたいで面食らいました。

 

まあそれは極端な例です。ごく普通の面接でもある程度の礼儀を示すため、常套句が要りますけど、鬱々と履歴書を書いてるときとは違い、面接で常套句を話すときは意外と楽しかったりします。「御社の事業展開は素晴らしいですね」なんて言ってのけるのは、けっこう快感です。

 

ただ、やっぱり疲れます。面接の後はたいていグッタリです。世の中には、一日にいくつもの面接を受ける人もいるみたいですが、凄いなぁと思います。もしかしたら、本音でその会社に共感できた上での面接なら、ここまで疲れることはないかもしれない。

 

でも、働く前から素直に共感したり賛美したりというのが、どうにも違和感を感じて身に付きません。だって、あくまでそれは外部評価ですし。もし内側に入ってもそんな評価しか持てない人を雇ったら、組織としてマズいんじゃないのか。ついそんなことを考えてしまいます。はい。今日も面接です。