口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

昼飯がギャンブルです。

 

はもう働いています。当たり前ですが、まだ業務内容に慣れず、どこになにが置いてあるかもよく分からなかったりして、てんてこ舞いです。職場でひとり、珍妙な舞いを踊っております。23か月もすれば、もう少し上手に踊れるようになると思います。こうご期待。


現在の職場は街の中心部にあり、お昼ご飯を食べるところがいっぱいあるのは良いことです。ただ、昼休みがちょうど正午からなので、近隣のサラリーマンたちと鉢合わせになります。近くに美味しいラーメン屋さんとかもあるんですが、行ったらすでに列ができてました。人気店目当てならダラダラしてると駄目ですね。昼休みになった瞬間、手から糸を出して2階の窓から飛び出すくらいの勢いじゃないと。


ところでイメージして頂きたいんですが、お店が二軒隣り合って並んでいたとします。片方はこないだ出来たばかりの、明るくピカピカしたオシャレな感じの清潔なお店。もう片方は、色褪せたボロボロの暖簾が微風になびいており、少し開いた入り口から古めかしいカウンター席が覗く老舗。


皆さんならどちらのお店でお昼ご飯を食べたいと思いますか。私なら間違いなく後者です。是非とも、ぼろっぼろの食堂で食べたいですね。リア充カップルでわんさかしてるカフェに敵意を持っているわけじゃないですよ(笑)。それでも、同じように入ったことのない綺麗な店と古めかしい店が並んでいたら、とりあえずは古い店から入りたくなります。

 f:id:star-watch0705:20200804182852j:plain

理由はまぁ、もしかしたら「極端な当たりハズレ」に出会えるかもしれないという、ある種のギャンブルでしょうね。ちょっと大丈夫かなと思うようなボロボロの飲食店に入り、そこで出された料理がすごく美味しかったら、世界で一番得をした気分になりませんか。そういう時は、天井から蜘蛛の巣がぶら下がっていても許せてしまうというか、寧ろそんな店だからこそ美味いものが出せるんだよな、みたいなよく分からない感慨があったりします。


もし、ボロボロの店で出されたものが普通に不味かったら、完全にギャンブルに負けたことになりますね。それでも心のどこかで、面白がっている自分がいるのです。「こんなボロボロの店で、こんな不味いお刺身定食を食っているのは世界で俺ひとりなんじゃないか。くくく」みたいな。負けたけど、負けをつくづく身に沁みて感じている時、生きてるって感じがしませんか。


こういう感覚は、チェーン店ではなかなか味わえません。いちおう言っておきますが、私は基本的にチェーン店は好きです。間違いなくある程度美味しいものを提供してくれるので、信頼しています。でも、初めからある種の面白さは削ぎ取られているので、やっぱり物足りなさがあるわけです。


なにが出てくるか分からないスリル。人によってそんな感覚を求める対象は違うんでしょうが、私の場合はお昼ご飯がそうなっている気がします。まだまだ職場の近くに怪しい店がけっこうあるので、一軒一軒巡っていきたいですね。天国や地獄を味わえることを期待しています。