バイク乗りはモテない。女子ウケしない。インターネットの片隅にそんなことが書かれているのを閲覧した気がします。全国一億人のバイク乗りの一員として（原付ライダーとして）、私見を述べさせてもらうと、そもそもバイクに跨る人間というのは、モテる相手が違うんじゃないかと。
じゃあ、何からモテるかというと、私の経験上ではハチ、カナブン、セミ、アブ、蚊、タヌキ、キツネ、シカ、イノシシ、ニホンザルといった一部の生物。あとは太陽、風、雨、雷、みぞれ、霧、雪といった自然現象の類には事欠かないほどモテます。断言できます。
ところでネットで「趣味」なんて検索すると色々とサイトが出てきますが、なんかこう、人から好かれることを前提にした趣味をまとめてるサイトもたまに出てきますよね。例えばこういうのです。
とりあえず目を通すと、モテない趣味がモテない理由もそれなりに理解はできます。趣味を通して相手を見通したい人は、あんまり極端な趣向とか、マニアックすぎて置いてきぼりにされるようなものだと、自分の立ち位置が不安になるのかもしれない。ただし、どんな趣味であっても年季を重ねて極めれば、人の理解を寄せ付けない性質になっていくんじゃないでしょうか。モテると紹介されてる無難な趣味であってもですよ。
そもそもの話、趣味で人にモテる必要があるんでしょうか。わざわざ条件としてモテることを含むのは、私からすればかなり違和感がある。たまたま成り行きでパートナーと出会う方が自然ではないかと。例えば楽器なんかの練習をするのに教室に通ったりして、そこで気の合う異性と出会うとかなら分かります。
それに、どんな趣味を持っていようが、常日頃から「あわよくば」モテたいという人はいると思うんです。気になる人がいたら誰にでも積極的に声を掛けることができる人。その人自身の働きかけによりモテる可能性があることの方が、特定の趣味を持つことよりも、モテやすい条件として先に来るのでは。
あと、モテそうだからサーフィンやってみようとかは別に人の自由ですけど、それって「モテること」を趣味にしてませんかね。モテるまでのアプローチが趣味というか。とりあえずそれでモテたとします。結婚とかもしちゃったとします。その後どうするんでしょう。目的を果たしたらあっけなく捨ててしまうのか、雑念のない趣味に昇華されるのか。そのあたりも人それぞれだと思いますが。
あ、上でバイクはモテないって書きましたが、私に関してはモテます。特に人妻から。コンビニの駐車場にバイクを停めてると向こうから寄ってきます。「かわいいバイクですね」なんて言いながらね。たいてい50歳から70歳くらいのマダムで、旦那さんのバイクに乗せられていらっしゃった方々です。加齢なる一族（大変失礼いたしました！）。
気持ち悪いほど異性からモテることを意識した作品ってあると思うんですが、岡村靖幸のこの曲なんかは特にそんな感じ。キモイですね～。大好き。
