口から出まかせ日記【表】

殺しにくる夏。

散髪のつらみを会話で耐えたい。

 

っそのことゴールデンウィークはブログに手を付けず、新緑に包まれた山の中を念仏を唱えながら彷徨いつつ、猟友会の人に誤射されるなどしようかなんて思ったんですが、そう上手くいきません。どうやら大気の状態が不安定らしく、ちょっと油断するとゲリラ豪雨ばりの雨と風が吹いてくる始末。おとなしく自粛生活をしております。


ゴールデンウィークの前に髪を切ってきました。髪を切るのは大体二か月に一度くらいです。職場でも髪を切ったことに気づかれて、「ほしさんはどんくらいのペースで髪切りに行くの?」と聞かれるので、「二か月にいっぺんぐらいですかね、ぐへへへ」と答えると、「おお、まあまあいいペースじゃないすか、ぷへへ」などと言われました。髪を切りに行く間隔に、良い悪いなんてあるのだろうか。


そういや、床屋さんとか美容室とかに行くのに、なかなかつらいという話は昔からよく聞きますよね。店員さんとどうコミュニケーションを取ったらいいか分からないとか、「痒いとこないですか」と聞かれてもどう答えたらいいか分からないとか。まあ、床屋さんだけじゃなく、歯医者だとか眼科もそうですが、自分の体のメンテナンスをする場所って、多少なりともちょっとした試練が待っている感覚がありますね。


床屋さんといえば、個人的には鏡が苦手です。自分だけ映るのは全然かまわないんですが、髪を切りに行くと、自分と一緒にどうしても髪を切ってるスタッフさんが映ります。で、スタッフさんと自分の視線が目の前の鏡の中で行きかい、合ったり合わなかったりする。私はいまだにそれが苦手で、髪を切りにいくときはいつもハラハラしてるんですよ(笑)。

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髪を切ってるときの、そのどうにも居心地の悪い感じをどう耐え、どこに突破口を見いだすか。となると、会話しかないんですよね。とにかく髪を切ってるときは話をします。こちらから店員さんに質問します。最近どうですかとか、店の売上どうですかとか、最近ハマってる曲とかないですかとか、米津玄師の髪型ってどう思いますか、などなど、とにかく質問の弾丸を浴びせる。


が、今はコロナ禍でして、近距離での雑談が憚れるので、なかなか厳しくなってきました。でも、無言のまま目の前の鏡の中で、私と店の人の視線があっち行ったりこっち行ったり、たまに重なったりするのは落ち着かない。ムズムズする。いっそのことリングの貞子みたいに白目を剥くなどすればいいかと思うけど、そうすると店の人が冷静に髪を切ることができずに私が血まみれになるやもしれず、それも難しい。


となると、やっぱ会話するしかないんですが、前述したように、会話があんまり軽快に弾むとリスクがあります。ならば、「会話を弾ませずに長引かせる」みたいな。つまり、片方が一方的に話し続け、片方はひたすら聞き役に徹し、役を時々交代する感じで、会話を「ターン制」にするのが理想かもしれないと思ったんです。それにはまず、相手が答えるのにちょっと難儀するような、複雑な質問を私から投げかける必要がある。


が、それがまた難しい。「ちょっと今年はハーブを育ててみたいんですが、水耕栽培と土耕栽培だとどっちがいいでしょうか」とか、「将来の自分の葬儀なんか興味ありますか。ちなみに自分はジャズ葬ってのに興味があるんですよ」などと、一方的に自分のマイナーな興味で話を振ることになりがちでして、床屋のオヤジも、「へへへ、こりゃ参ったね」などと言うばかり。結局、鏡の中で二人は無言、なんて有様です。やっぱ白目を剥くしかないのだろうか。

 

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行きつけの床屋さんではクラシックを流してるんですが、クラシックっていうのは微妙な気まずさを増幅させる曲でもあるなと思っています。