口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

草むしり三者三様。

 

週のお題は「おうち時間2021」だそうですが、ゴールデンウィーク中は近所の人たちも出かけずに、家で過ごされている様子でした。奥さんと娘さんが庭の草むしりをせっせとして、旦那さんは犬の散歩をするみたいな感じです。触発されて、我が家も家族会議を急遽開き、そろそろやらなきゃなと思っていた庭の草むしりを実行いたしました。


予定もなく曖昧に家に居た私と弟、母親の三人で担当エリアを区分けし、責任をもって草をむしりましょうということになり、母親が玄関のまわり、弟が家の裏手、私が一番広い正面の庭の担当となりました。それぞれ軍手や熊手をたずさえ、午前中いっぱい頑張ったわけです。


しかしまあ、「これもう野菜だろ」ってくらい立派な草が生えていて呆れます。こういうのは大抵、地中深く根が伸びており、適当に抜くと途中で根が切れてしまって悔しさが募るわけですが、なんか急に無駄な職人魂が湧きまして、「完璧な抜き加減というものを教えてやる」と、誰に教えるつもりかは知らないけど、私の中でとにかく始まってしまい、抜きごたえがある草ばかりを丁寧に攻略した結果、そんなに草が減らないという有様でした。草。


なんていうのか、私には大物狙いの性向があるのかもしれません。とりあえず目立つ草から抜けば、その場所の印象が大きく変わって気持ちいいので優先しがちです。そんな感じで、目立つ草から草へと移動していきます。で、どうなるかというというと、庭全体の印象としては確かに大きく変わるけれど、自分が無視した草は依然としてあるわけで、良く言えばナチュラルな仕上がり、悪く言うと中途半端な仕上がりになってしまう。そこからさらにまた、目立つ草の選別が始まる。考えてみりゃ、万事がそんな感じだ。

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だんだん他のメンバーの首尾も気になり、まず弟の所に行ってみました。そしたら、一見して草が減っていないのです。私だったら一番に抜いてしまうだろう立派な雑草が生えたままになっている。が、よく見ると、地面にへばりつくように生えている草は綺麗になくなっていたのです。真相を弟に聞いたところ、私とは真逆のやり方をしていたんですね。つまり、目立つ草は抜きやすいから後回しにし、小さな草から地道に抜く方法を意図的にやっていたようです。


花をつけた立派なハルジオンが風に揺れているのを眺めていると、なんか風流だなぁ、もうこれ抜かなくてもいいかなと思っちゃいました。地面の細かい雑草が消えたことで、背の高い雑草が、意図的にそこに植えてあるかのように見栄えが良くなるのです。いつどこでこのように粋なやり方を覚えたのだろう。弟の顔をじっと見ましたが、なんか、焦点があってるのかあってないのか分からない顔をするだけでした。


次に母親の様子を見に行くと、草むしりというより、「あ、宅地造成してるんですか」みたいな。ある場所から一切、草が生えていた痕跡が無くなり、更地みたいになっているのです。草を抜いた跡も綺麗に均されて無くなっていました。シャベルだけでどうしたらそうできるのか分かりません。逆に手を付けてないところは全く手つかずで草まみれ。時間をかけて全ての雑草を排除していくスタイルのようです。これはこれで職人っぽい感じがします。


三者三様のやり方で草を抜きまくり、昼前に急に雨が降ってきたので中断しましたが、だいたい綺麗になりました。結局、ゴミ袋四個くらいの量になりましたが、一カ月もすれば元通りでしょうから、その時はまた家族で頑張ります。しかし、草むしりは鏡ですね。自分の仕事に対する特性が現れ、その結果も分かりやすく目の前に展開される。ネットで無料の行動特性診断なんかするより、草むしりをした方が分かりやすいかもしれない。


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草むしりしながら聴くのにいい曲ってなんだろう。意外とピチカートファイブとか合いそうな気がする。