口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

「書き手」と呼ばれるのが好き。

 

ともな精神の持ち主ならば、ブログタイトルの下には自分が書いているブログの概要なんかを書くのが普通でしょう。が、私のブログは内容はあれど概要がないので書きようがないのです。じゃあ「30代実家暮らし」だとか、自分の境遇を素直に示せばいいのかとも思うけど、それ以上でもそれ以下でもないからインパクトが薄い。やるんだったら「30代実家暮らし石油王ユーチューバー前科3犯」ぐらいじゃないとダメだな、たぶん。


そりゃどうでもいいとして、皆様は「ブロガー」という呼び方をどう感じますか。正直、私はあんまり好きじゃありません。「ガー」とか「バー」とか、わざとらしく伸ばすところに、どうにも存在価値の浅さを感じる笑。ああ、小説家の森博嗣さんは自著の中で、ブロガーを「ブロガ」、ユーチューバーは「ユーチューバ」と、きっちり語尾を切られています。じゃあ、ネットリテラシーは「ネットリテラシ」になるのか。エレファントカシマシ的な。


ところで、私が書いた記事を、「あぎる」さんという方がご自分のYoutubeチャンネル『あぎるラジオ』内で紹介してくだいました。あぎるさんには、たまに私の記事をネタにしてもらっています。 

 

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あぎるさんもはてなでブログを書かれてましたが、ここ数年はnoteやYoutubeへの投稿頻度が濃いです。上のではない別の動画での話ですが、「ほしさんという書き手の人がいるんですけど……」みたいな感じで紹介されたときは、嬉しかったですね。「書き手」という響きが実にいいじゃないですか笑。ブロガーと呼ばれるより50倍ぐらい嬉しい。

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「書き手」という呼び方がなぜ嬉しいのか。勝手な考察としては、その呼び名に「技能」の存在証明を感じるからです。「やり手」なんて言葉もありますけど、まず「手」という言葉に、相手からはっきりと存在を認識されている感覚が漲っております。いったいなにをもって認識されているのかは、「手」の直前を確認すれば明らかです。「書き手」と呼ばれるのなら、「あなたは文章を書く技術がある人ですね」と言われるのと同義です。嬉しい。


これが逆に「ブロガー」だと、別にそんな嬉しくないのは何故だろう。またまた勝手に考察すると、「ブログ」という単語だけでは存在証明にならないからでしょう。ブログ自体が全体的に曖昧で捉えきれないものなので、「何かしらを書いている」のは分かるけれど、それがなんなのか特定できない限り、はっきりとした技能証明にならない。だから「映画評論ブロガー」みたいな感じで、具体性を帯びる必要がある。「ブロガー」が、つまり上でいう「手」に相当する意味合いになるかもしれませんね。


ああ、私の好きな呼び方で「文士」というのがあります。めっきり使われなくなりましたが、今の言葉で言うと「小説家」とか「ライター」になるんでしょう。昭和頃の作家同士の対談集なんか読むと、「私も文士の自覚をいま少し持ちたいものです」とか「最近、キミも文士らしくなってきた」みたいな受け答えがあったりするんですが、実にいいもんですな。なにがいいって、その人の誇りと職業名が一体になっているからです。お互いの技能に対する意気込みを自覚し合い、なにかしらの緊張感を一枚隔てて接している様子が好ましく映るのですね。


割と最近はイラストレーターの事を「絵師」と呼んだりしますが、これはイラストレーターに対する「敬称」ですよね。イラストレーター自身が「絵師やってます」とはあんまり聞いたことが無い。「書き手」も同じことですが、相手から技能を認識された上での呼び名はあれど、自分の能力に対する所信を呼び名に託して創造したり、誇示するのは難しい世情なのかもしれないですね。だからこそ、ブログの概要にはどうにも、「アラサー」「貯蓄ゼロ」「薄毛」「自己破産」「離婚」「鬱」「メタボ」みたいな、やたらとマイナスイメージの単語が並び、同情を買うのを期待するスタイルが蔓延っているのかもなぁなんて、勝手に思ったりします。

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称号というか、通り名の中でぶっちぎりで好きなのが「子連れ狼」。