口から出まかせ日記【表】

酢の物が美味しい時期になりまして。

ネット酒場で逢いましょう。

 

月のことですが、「全国新酒鑑評会」という、日本酒の新酒の出来栄えを審査する鑑評会において、福島県が8回連続で金賞を受賞したようです。

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そうですね。個人的には、ここんところ妙に福島の日本酒って贔屓されてるような印象があります。実際は専門家の方々がそれぞれの学識・感性・エビデンスに基づいて選んでいるのでしょうから、尊重すべきと思います。ただ、土地面積の違いや、気候や水質、栽培される酒米の種類、そもそもの酒造りを担う人の数などなど、県単位で分けてしまうと、どうしたって評価的に不向きな土地は出てきてしまう。私の地元の酒がこうして注目されるのは嬉しい反面、県単位で威光を担ぐ方法そのものの公平性には、疑念を感じます。


とりあえず、鑑評会で金賞に選ばれた酒蔵と銘柄をざっと眺めましたが、ザ・妥当という感じですかね。これが選ばれなくて何が選ばれるんだみたいな、安定のラインナップ。私が好きな銘柄もちらほらあります。こないだ地元の物産展を覗いたら、さっそく金賞に選ばれた日本酒がずらっと並べられていました。それを、鳥打帽みたいなのを被ったおじさんが片っ端から籠に入れて買い漁っていましたよ。いったい何者なんだろう。転売屋さんじゃないことを祈ります。


ところで日本酒となると、私は急に宣伝意欲が湧いてきます。


このような有様です。画像・ハッシュタグをベッタベタに貼り付けて、なにやらしゃらくさい文章を添えて毎回ツイートしております。宣伝意欲が増すというより、自己顕示欲が酒を通じて湧くといった方が正確でしょう。このエネルギーは一体どこから出てくるのやら。正直、これけっこうめんどくさいんすよ笑。だいぶ頭に酒が回ってからツイートする時は、誤字脱字、全然関係ない画像を貼り付けてないかとか、頼りない意識の中で気を使っています。

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白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり、と、かの若山牧水は歌っていますが、日本酒は黙って独りでチビチビと嗜むのが粋でしょうね。でも、やっぱ美味しい酒を飲んでるとみんなにアピールしたくなる。しかしそれは、自慢っていうほど独りよがりではないと思うんです。なんというか、この世に人の数ほどある、酒を前にした風情の中に、ひょっこり自分も混ぜてもらってますよ、みたいな。ある種の礼儀とか挨拶に近いものかもしれない。


行きつけの居酒屋に入ると、顔なじみが隅の方でホッピーかなんかで吞んでいる。お互い軽く挨拶は交わすものの、肩を並べることはなく、こっちは燗酒で一杯やるみたいな。酒場という空間は、みんなで酒を欲する同調的な雰囲気はあるものの、酒をどう楽しむか、ひとりひとりの個性は十分配慮されるというのが理想であると思うのですね。でも今は、状況的に居酒屋なんて胸を張って行けません。私も一年以上、店で酒は飲んでません。


なので、酒場の持つ「理想の風情」のようなものを、SNSを通じて感じようとしているのかもしれない。SNSに自分が欲するイメージを投入し、そこに応答があることで、「酒場」のような一体感に近いものを感じられるかどうか、試しているんだと思います。実際、他の人からも反響があり、ちょうど私が日本酒を飲んでいる同時間帯に、ビールとから揚げ、ウィスキーと燻製、白ワインとカルパッチョなんかで一杯やっている人たちがいることが分かる。すると、ああ、この世は大きな酒場だったんだなと、私は大いに満足するのです笑。


それと、これは恩に着せるとかそういうことではないのですが、酒を楽しむイメージを自分なりに投稿する習慣を持つことで、少しでもお酒を作っている人への感謝になればいいなと思っています。これはお酒に限りませんね。自分が買ったもので満足を感じたら、感謝をこめるつもりでSNSに投稿するようにしてます。でも、依存的になるのはマズいですし、感謝は何回もすればいいというわけではない。だから、あるお酒を一本買って美味しかったら、それに関するツイートをするのは、基本的に一度で終わりにしています。

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昔のお酒のCM は、十分おつまみになります。