口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

マーキングとしてのソフトクリーム。

 

意を感じる暑さです。蝉も眼の前でバタバタ死んでゆく。そういや、すっかりオリンピックとコロナウィルスに話題を搔っ攫われてますが、クールビズってどうなってるんでしょう。これ以上発展しないつもりでしょうか。暑さは年々強くなってきているのに、ノーマルなクールビズで対応できるというのでしょうか。否。できるわけが無い。


そう。いまこそ「ウルトラクールビズ」導入の機会が求められている。それは一体なにか。まず水着出勤です。めいめい好きな水着で出勤。海パン、ビキニ、競泳水着、スクール水着、ふんどし。好きなものを着用。ビート板や浮き輪もそれぞれ用意。会社にはガリガリ君専用の冷凍庫を置くことが義務づけられる。一時間に一度は冷えたグラスで乾杯する。お昼休みは会社の天井に吊り下げたハンモックに揺られて昼寝する。終業後は会社の屋上がビアホールとなり、アロマキャンドルに彩られたビニールプールに浸かりながら、部長が焼いた焼きイカを食う。それからみんなでパーティーだ。DJはこの俺さ。加山雄三×吉幾三クラブミックスでブイブイ


話は変わりますが、今週のお題は「好きなアイス」とのことです。そうですね。ガリガリ君のコーラ味は一年中冷凍庫にあります。あと、森永のチョコモナカジャンボもほぼ常備。で、近所のスーパーで安売りしている時だけ、ハーゲンダッツをまとめ買いします。ハーゲンダッツで一番好きなフレーバーは「ロイヤルジャスミンティー」です。


ところで「アイス」ということですが「ソフトクリーム」の話をしてもいいですか。いいんです(強行)。私は出かけた先でソフトクリーム屋さんを見かけたら、よく立ち寄ります。頼むのは大抵、普通のソフトクリーム。初めて入ったラーメン屋で、とりあえず無難な醤油ラーメンを頼むのと同じ感覚かもしれません。これは言ってみれば、「マーキング」みたいなもんだと思います。とりあえずその場所で「ソフトクリームを食べた」という足跡が刻まれれば満足であり、その後も続けてリピートするようなソフトクリーム屋さんは、実際ほんの一握りです。

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あと、共感してもらえるか謎ですが、休日になると「どっか行きてーな」と考えつつも、「あんまり外とか行きたくねーな」と思う時があります。お前はいったい何がしたいんじゃという話ですが、どちらも本心でしょう。外に出かけたいけど、心ゆくまで満足できるような意識の高いプランなんて考えられない。めんどくせえ。とにかく外に出かけて、ほどほどに満足感を得られればいい。そんなインスタントな欲求を満たすのに、ソフトクリーム屋さんはうってつけです。


どこにも行く当てがない時、私は田畑が広がる田舎の国道沿いにポツンと建っているソフトクリーム屋さんによく行きます。そこで350円払って普通のソフトクリームを頼むのです。しかしソフトクリーム屋って、どこもやたらとアベック(死語)ばっかり見かけますな。さすがに青森の恐山と巣鴨だけは違ったが。まあそれはいいとして、私は彼らの合間に堂々と割り込んで、これ見よがしにソフトクリームを舐め回します。そのうち糖分が頭に回ってくると、少しずつ、刹那的でない丁寧な思考が戻ってくる感じがあります。


あと私みたいにバイクに乗っているアホな人間にありがちですが、例えばツーリングに行くとなったとき、目的地に着くことを優先してしまい、その途中にある面白そうなスポットをスルーしがちという哀しい性があります。有名な場所の前を通り過ぎたりすると、「あ、いまのが例のアレか!!」なんて思うんだけど、通り過ぎちゃったから戻るのもめんどくさい。「まあ帰り道で寄ればいいよね」なんて考えつつ、結局、帰りも寄らずに一目散に家路に着くなんてことはしょっちゅうです。


そんな了見の狭いバイカーの足すら止めるのが、公衆トイレ、ソフトクリーム屋、コンビニの三本セットです。正確に言えば、公衆トイレ+ソフトクリーム屋=コンビニといったところでしょう。実際、晴れた休日に道の駅なんかに行くと、ハーレーなんかが数台停まっており、フードコートではおっさんたちが仲良さそうにソフトクリームを持って談笑しています。私は若干気後れしながらも、やっぱり同じようにソフトクリームを頼んで、ちょっと離れた場所で舌鼓を打ちます。


正直言うと、ソフトクリームが特別好きなわけではありません。それでも、なにか日常的で些細な達成感のアイコンとして、私の中でソフトクリームが定着しています。スタンプラリーや御朱印集めに近い感覚かもしれませんが、すべてを網羅して、しっかり記録しておきたいみたいな、そんな強迫的なものではありません。ただ、ソフトクリーム屋さんを見かけたら足を止める。そんな意識の繋がりが、すっかり出来上がってしまいました。


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