食欲の秋とかいうじゃないですか。私に関してはそれが今年は早く来たらしく、９月の初めくらいには食欲が通常の１．２５倍くらいになり、豚カツ、蕎麦、パスタ、担々麺、空心菜炒め、小松菜のおひたし、煮卵、杏仁豆腐なんかをむしゃむしゃ食べていました。鬼滅の刃の煉獄さん並みに、「うまい！うまい！うまい！」と連呼しながら。何故か知らんがほんとに何を食べても美味かった。
加えて酒量も通常の１．２５倍くらいになり、主に日本酒を冷酒で、ある時は燗で、たまにはビールでも、という感じで飲んでました。何が引き金になったんでしょう。なんとなく9月に入って急に寒くなった日があった気がするんですが、それででしょうか。とにかく毎日よく食べて飲んで、しかも夜の11時には夢の中みたいな、「ただの健康かよ」みたいな日々が半月ぐらい続きました。
で、ブログを書いてる今現在ですが、まるで食欲がありません。夕飯はパスしました。酒もまったく飲む気が起こりません。ここ三日ぐらいで急に今までの揺り戻しが来た感じ。ヨーグルトとゼリー飲料くらいで十分ですね。急に病人に早変わりだ笑。単純に食べ過ぎ、飲みすぎだと思います。とはいえ、自分の体が求めていたのに、それに素直になってみたら体調を崩すというのもおかしな話です。
今回は特別にしろ、自分は普段あまり食欲にしても睡眠にしても直感に従いません。食べたくなったら食べる、眠たくなったら眠る。そういうのが直感的だと思いますが、自分はそんなに食欲が無くても、ある時間になれば必ずそれなりに食事を摂るし、そんなに眠くなくても、ある時間には寝床に入ります。この傾向は年齢を経るごとに強くなってきた実感があります。
それはもちろん、直感に従うと都合の悪いことが増えた為でしょう。欲求に素直に従い、眠って起きたら普通に会社に遅刻してるなんてことになり、信用を失う可能性にも直結するから、そういうことをしなくなったというか、しにくくなったのだろうなぁと。これは退化なのか、それとも進歩なのか。いや、そういう範疇で考えること自体違う気がします。
でも、やはり実態としては不自然でしょう。食べたい時に食べ、眠い時に眠る。動物と同じようにするのが一番気楽じゃないかと思うんですが、でもこれって「健康」なんかとは一番ほど遠いものだと思うんです。健康とは、実はぜんぜん自然なものじゃなくて、本当に自然ならとっくに体に不具合が出たり、死んだりしているようなものを、生活態度を改めて多少矯正するような、ある種の悪あがきに近いものだと私は思ってます。といっても、不健康になってやりたいこともできず燻っているくらいなら、私だって健康な方を選びますけど。
直感的に食べたり寝たりするのと、欲求を時間の規律に収めておくこと。この二つは対立するわけでは無いと思います。要はどちらを選ぶことで、自分の生活の上で「恵み」が多くなるか。その価値観の上で両方を行ったり来たりすればいい。そう考えれば、ごく普通の人の生活が一番バランスが取れてるんじゃないでしょうかね。平日は学校なり会社なりの時間に合わせて欲求をコントロールする。でも、休みとなればもう眠りたいだけ眠り、食べたい時に食べ、歌いたい時に歌う。休日だけは野性を開放する笑。それはそれでいいんじゃないでしょうか。
別にバランスの取れていることが正解とも思いません。個人的な生活に恵みを手に入れられるかという目的に叶えばいい。自分の思い通りの時間に寝起きすることで、充実を感じればそれでいいと思うし、俺はきっちり時間通りに起きてこの時間には必ずプロテインを飲むぜ、みたいなストイックなのでもいい。でもたまに、普段は縁のない時間に何故か起きて、なんとなく外に出て歩いていたら、ちょうど日が昇りかけて、薄暗かった道がだんだん明るくなってくる。私はそういう時、根本的な部分でとても解放された気がして、尊い気分になったりしています。
最近アホみたいにリピートしてる動画。
