口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

猫に休む場所を教わる。

 

こんところ急に寒くなってしまいました。特に朝方が寒くて、早く目覚めてしまいます。寝る時はぬくぬくふかふかしてたはずが、徐々に冷気が布団の生地に浸透。やがては布団そのものが冷気の塊と化し、私を押しつぶすのです。水木しげるが生きていたらきっと、こういう現象にも妖怪名をつけるに違いないでしょうが、酒のせいで脳細胞が三億個死滅した私には、当然なんにも思いつきません。


話が変わりますが、今月末に旅行を考えています。二泊三日の予定です。天気によってプランがガラリと変わります。晴れていれば、「お前のせいでどれだけの魚介類が犠牲になったことか」プラン。パッとしない天気の時は、「お前のせいでどれだけの牛が犠牲になったことか」プランです。魚介か牛か。その判断はお天道様に委ねて、今夜は温かくしてぐっすり寝たいものです。


集中力に欠けている為、また話が変わりますが、旅といったら「猫」じゃないでしょうか。なんかこう、旅に出ると行く先々で猫に出会いませんか。よく知らない路地に迷い込んでフラフラしていると、猫が脇の路地からスッと現れて、こちらの顔をひたと捉える。その猫がいそいそと先に行くので付いていってみると、思いがけず不可思議な場所にたどり着く。私はそういう体験の頻度が多く、旅先で猫を見かけたら、とりあえず付いていくのが信条みたいになっています。


とはいえ、猫を旅の主目的としたことはありません。猫がいっぱいいる島とかありますが、あんまり行きたいとは思わない。私としてはやはり、まったくの偶然に任せて猫に出会いたいものです。あらこんなところに、猫、みたいな。猫と邂逅した時の不思議な間が好きですね。そこからじんわりと距離感を保ちつつ、お互いに意識しているようでしてないような、神妙で平和な時間が流れるのは、いいものです。

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私は猫に抜群の信頼を置いている面があります。彼らは休憩場所を見つける達人です。みんなそれぞれ実にいいところを見つけて、のびのびと休んでいますからね。その反面、私も含めた人類は、旅行先で休むのにいい場所が見つからないまま、延々と歩いてるなんてことがある。その辺のカフェなんかに入って金を払えば休めるけれど、わざわざ腰を下ろすのに金を払うなんて億劫だ。どこか座れる場所はないだろうか。


と思って歩き続けるものの、意外といい場所が見つからない。やっとのことでベンチを見つけたけれど、どうにもこう、人に座る気を起こさせないオーラが漂っていたりする。休む場所を見つけることは、ある種の運、観察力、決断力が要ります。ただ、そうやっていい場所が見つからないままフラフラしているときに、猫に出会うことがある。そうすると私は、ああよかった、助かったと思います。


猫がいるのは、安心して休める場所が近いサインだと私は認識します。プイッと顔を背けてどこかへ向かう猫に付いていくと、その先で不思議と、喧騒から離れた静かな場所に繋がっていたりする。そこでは他の猫たちがゴロゴロと、地面に落ちる陽だまりに寝転がっていて、その傍にひっそりと座って休めるところが、案外あったりする。不思議な気持ちと感謝の気持ちが混ざった気分で、ようよう腰を下ろしてホッとできます。


たぶん、その場所で普段から密かに休んでいる人がいるのでしょうね。猫がいるところに人が休むのか、人がいるところに猫が休むのか。いずれにせよ、偶然、一匹の猫を通じて、その場所へ導かれた形になります。幾度もこういった体験している自分からすれば、猫は導き手であり、神なのです。今度の旅行でも猫の姿をした神に出会えることを期待しています。

 

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ドラカス破壊してポケットだけ手に入れれば私が神です。