口から出まかせ日記【表】

僕と防水しましょう。

雪かきの無常。

 

けおめ。お正月はどうお過ごしでしたか。私のほうは、布団に潜る→雪かき→布団に潜る→初詣→布団に潜る→飲酒、みたいな、ひとつの行動の合間にいちいち布団に潜っていました。布団がエネルギー補給基地です。2022年もよろしくお願いします。


こっちでは元旦から雪が積もりました。去年の年末からコンスタントに雪が降ります。毎日ってほどじゃないにしろ、三日に一度くらい雪かきしてる感じ。朝、近所の物音で目覚め、事態を察して寝ぐせ直しもほどほどに軽く朝食を摂り、雪かきをするような日常になっています。


雪かきしながらいつも思うのは、完璧主義の人は大変だろうなってことです。最低限なら、自分たちが家に出入りするのに邪魔にならないくらい処理をすればOKなんですが、「せめて家の前の雪をかいておいて、通行人の邪魔にならないようにしないと」ぐらいは思うので、私も自宅前の道の雪は払っておきます。


しかし、「集会所の雪もどかさないと」「公園の雪かき、誰もやらないなら俺がやるしかないか」みたいに、人によっては使命感が膨らんでしまいがちです。実際、自宅から離れた場所の雪かきを自主的にして下さる人もいて頭が下がります。町内会で「今週の雪かき当番」みたいなのを作って、回覧板で回したりとかいいかもと思うんですが、結局、「お宅だけに任せるのは悪いから」なんていって、手伝いに来てしまう真面目な方が出てきてしまうのでしょう。

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完璧主義の人は雪かきの程度も徹底しています。私の雪かきなんて、適当な奴がやったんだなと見てすぐ分かる。同じように、完璧主義の人がやる雪かきは、すぐ判別できます。どこで分かるかというと「圧雪」の処理の仕方です。雪が道路に積もり、そこを車が通ったりすれば、雪が路面に圧着して、スケートリンクみたいに固くつるつるになります。靴底が平らだとまともに歩けません。


私なら、こうなった雪は自然と融けるに任せてしまいますが、完璧主義の人はこれを砕きます。スコップでガンガン地面を叩き下ろして、道の端から徐々に割っていく。もはや掘削です。何故かこれをやっている人を見ると心が熱くなってきて、よっしゃ俺もやったろうかと思い、やるわけですが、15分くらいやったら疲れて小腹も空いて、どん兵衛なんかを食っている体たらく。


そんなこんなで、完璧主義の人の家の前は安全地帯になります。そこだけは雪で滑る心配なく通れますし、近所の子供たちの遊び場にもなり、猫もうろつくようになる。私も有り難く通らせてもらいます。ただ、こっちは豪雪地帯というほどでもないし、割とすぐ雪は融けてしまいます。圧雪を砕いていたあの人の苦労はなんだったんだろうと思うほど、あっけなく。


雪のこういうところが嫌いです。雪景色は好きだけど、性質としての雪は嫌い。無常そのものです。人の努力を無碍にするところがあります。でも、雪がぜんぜん降らない冬は物足らない。ちょっとぐらい降ってくれてもいいじゃないかと、心待ちにするようなところがある。なんだかんだ、雪とは30年以上の付き合いになりますが、好きなのか嫌いなのかいまだによく分かりません。そもそも、自然に対する人間の認識というか距離感は、気が遠くなるくらい長い間、こういうものだったのかなと、このところぼんやり考えたりしています。


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雪国には酒どころが多いですが、積もった雪がすべてお酒の仕込み水に使われると想像すれば、どこもかしこも旨そうに見える笑