口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

半ズボンを履けない呪い。

 

けばおっさんも若者にブち当たる。そのへんをプラプラしてると、いかにも夏休みを謳歌している若いカップルを見かけます。しかし、それ以上は流石に限界じゃないか、と感じることがある。ボトムスのサイズのことです。数年前からワイドパンツがトレンドですから、どやつもこやつも、ブカブカしたのを履いているわけですね。


むかし流行った腰パン的なブカブカじゃない。ウェストからストーンと真下に落ちるような感じ。裾がブーツカットになっていたりもして、引きずりながら歩いてたりもする。案の定、引きずった裾がボロボロになっている人もいます。裾がボロボロなんて懐かしさすらあるな。私も高校生ぐらいのとき、わざわざズボンの裾をダボつかせて歩いてましたから。


逆に、半ズボンを履いている人も普通に見かけます。子供をおんぶした若いお父さんなんかが、スニーカーと合わせて履いてたりする。なんとも爽快な感じがしていいですね。人の事ばかり気にしやがって。お前こそなに履いとるんじゃということですが、スラックスをよく履きます。サイズもオーバーじゃない、ほどほどのサイズ。それにローファーなんかを合わせるのが好き。


そのスラックスも、夏場はリネン素材の入った「冷感なんちゃら」みたいな謳い文句のやつが、グローバルワークあたりから出るので、数本買って使いまわします。これで夏は困らない。私は割と蚊に刺されやすいのですが、ズボンを履いてりゃ足を刺される心配もありません。と思いきや、墓参りに行ったとき、アブみたいなやつにスラックスの生地を貫通されました。いまだに痛い。

 

 

子供のころ、真夏に長ズボンを履くなんて発想は無かった。短パンで世間を闊歩してました。しかし、いつごろからか半ズボンを履くのがどうにも気恥ずかしくなりました。今でも、ちょっと庭に出て水を撒く時なんかは、ハーフパンツを履いています。ただ、少々用事があって外出するとき、そのままの格好で外を歩く勇気は無くなりましたね。


きっかけは思い当たります。中学生の頃ですか。体育のときに使う運動着があったのですが、長ズボンと半ズボンがセットになっていました。その半ズボンというのが、我々の間では非常に評判が悪かったんですよ。走ったりしてると、半ズボンの裾が上へ上へと上がってきてしまい、ひどい時はハイレグっぽくなってしまうのです。ハイレグ男子が受容されるには、あまりにも時代が早すぎた(?)


それに加え、当時のイケてる男子も女子も、長ズボンを腰パンっぽくして、とにかくダボつかせるのが流行ってましたから、その対極といえる半ズボンなんてのは、存在価値がこれっぽっちも無かった。この頃、「半ズボン=恥ずかしい」という概念が、私の中に植え付けられたのだと思います。その後しばらくして、2012年くらいからか、ファッションとして半ズボンを履くのも普通になってきた感じがしますが、私自身はいまだに和解できていないのです。


しかし、夏場に半ズボンとスニーカーで外に出るって感覚。実は憧れでもあります。暑いからこそ半ズボンで出かける。これは、とても合理的で、健康的な感覚だと思うのです。純粋に自分の気持ちに従えるのならば、そうできるはずなのですが、私にはどうにも恥ずかしい。短パンを履けない呪いにかかっているのです。どうしたら呪いが解けるのだろう。ガラスの靴ならぬビニールの短パンでも履けばよろしいか。ただの変態じゃないか。

 

www.youtube.com

スラックスとトラウザーの違いが微妙に分からない。