口から出まかせ日記【表】

家にあるホッカイロすべて有効期限切れ。

食べた後のことを考えてしまう。

 

欲の秋とかいうけれど、私は秋だから食欲が増すとかそんなことはなく、一年中それなりに安定してる感じです。ただ、30歳を過ぎて食べ盛りも終わり、さすがに食事量は減りました。かつてはラーメンにライスにチャーハンにギョーザにビールをジョッキ二杯頼んで完食する炭水化物ジャンキーでした。今やったら即死する。


最近、食欲の変化を改めて意識する出来事がありました。ふだん仕事でお世話になっている別の営業所の職員と、昼食を食べにいく機会があり、20代と30代のメンバーを織り交ぜて向かうことになったのです。全員一致で肉が食べたいということで、お肉が美味しい店に行き、メニュー表を開いて食べるものを決めようとしました。


その時点で「食欲格差」を感じざるを得なかった。自分が食べたいものより、食べた後の負担のことばかり考えてしまってるのを意識したからです。20代のメンバーが、ハンバーグセットにピザに加えてパフェまで注文するなど、足し算方式で素直に食欲に従うのに対し、私を含めた30代組はすでに引き算方式なのですね。


私もほんとはパフェを頼みたかった。でも、食後の胃の負担だとか、血糖値といった諸々が頭に浮かんできてしまう。だったらパフェだけ頼めばいいかと思ったけど、自分だけひとりニコニコしながらパフェだけつついてるのもなんか微妙な気がして、どうにも踏ん切りつかず。結局、日替わりランチセットみたいな無難なのを頼んでしまいました。まあ、ちょうどいい量で美味しかったのですが。

 
ナメタガレイの塩焼き

先月の旅行でも、食欲について意識することがありました。予約した旅館は魚介料理が旨いと評判の宿で、期待していたわけです。ちょっと心配だったのが、相当な量の食事が出るらしく、ネットで泊った人のレビューを眺めると、「夕食が想像以上のボリューム」「食べきれず残してしまった」などと書いてある。


食事の内容で宿泊代も変わるんですが、普通のプランでも相当なボリュームらしいから、どうしたもんかなと思いました。無駄がないよう、十分に完食できそうなプランにすることも考えましたが、「そんな凄いボリュームの料理が目の前にドーンと並ぶのを眺めてこそ、旅の醍醐味ではないか。いったい何をくよくよ考えとるんじゃ」と、食事を無難に済ませることばかり考えてる自分が、急につまらなくなったのです。


そう、かつて食欲は「挑戦」であった。これだけの量が自分に食べられるかどうか、がむしゃらに飛び込んで挑むものだったじゃないか。それを忘れたのか。男は度胸。いってこましたれ。そんなことを考えつつ、思い切って予約。で、どうだったか。大満足でした。まるで魚が主食でお米が副菜なバランス。地味ながら丁寧に調理された食事が次々と出てきて、殿様気分でしたよ。躊躇しなくてよかった。


食べた後のことを考えるべきではあるんですよね。それが無いと、体が食べ物に少しずつ壊されていくことになる。ただ、考えてばかりいると、満足へ届く道を自分から塞ぐことにもなる。食事のたびにそんな二股の道の手前に立たされる気分になります。これは歳を取れば解決するとも思えません。年齢を重ねても、食べるべきか、食べざるべきか、問いは続くのではないか。違いといえば、食が細くなるに従い、目の前の道の幅も、銀座通りぐらいだったのが西日暮里あたりの裏路地ぐらいの幅になるくらいか。なんて想像をしたりします。

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Wet Legというバンド。メンバーがロブスターのはさみみたいな手袋を付けてるんですが、欲しいです。誰か買ってよ