口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

ラーメンには淡々として欲しい。

 

休みに本屋に寄ったら、食欲の秋ってことだからか、表紙にラーメンが映ってる雑誌が多く、眺めてるだけで血中の塩分濃度がぐいーんと上がりそうな今日このごろです。最近は節約と減塩のため外食を控えてるのに、ラーメン系の雑誌を眺めると体が疼き始めるのが恐ろしい。ラーメンの身体および精神依存性は、偉い人にちゃんと研究いただきたいところ。


ちなみに私のラーメンの好み、これが年を取るごとにシンプルイズベストになってきてる感じです。10年くらい前なら、分厚いチャーシューがラーメンの上に防御壁のごとくフタをしていて、それを食べないと麵にたどり着かないのとか、血の池地獄みたいな真っ赤なやつが大好物でした。今はもうそんなの頼めない。怖いもん笑。見た目に優しいラーメンがいいです。平和が一番さ。


具もなるべく少ないくらいが粋だなぁと感じます。チャーシューにメンマに海苔、あとは刻み葱が散らしてあるくらいがちょうどいい。スープもシンプルに、塩か醤油が好きになりました。昔は魚介系にハマったり豚骨系に凝ったり、好みがコロコロ移り変わっていたのですが、だんだんと好みに対する執着が消えつつあります。そのうちラーメン仙人になるやもしれんぞ。ラーメンを食べずして心の内のラーメンを食べるみたいなやつ(意味不明)


まあ、かつての私を知っている人が見たら、憑き物が落ちたと思われるでしょうね。ラーメンジャンキーのほし氏はもうどこにもおりません。今はラーメン平和主義者のほし氏です。よろしくお願いいたします。ところで、ラーメンの系統には大まかに分けて二種類ある、というのが私の見解です。ひとつは「ラーメン専門店のラーメン系統」。もうひとつは「食堂のラーメン系統」です。

 
こういう感じが理想ですが、これをどこで食べたか肝心なことを覚えていない。

 

「ラーメン専門店のラーメン系統」とは、勿論、ラーメンをメインでやってるお店のラーメン。一方、「食堂のラーメン系統」とは、多様なメニューの中にラーメンもある店のラーメンのこと。野菜炒め定食だとか、かつ丼だとか、そういうレパートリーに混じってラーメンも扱うお店がありますよね。そこではラーメンを特別には扱っていないわけです。


これら系統の違うラーメンは、それぞれの目指す「美味しさ」が違うと感じます。より先鋭的な美味しさを追究する指向性のあるのが、「ラーメン専門店のラーメン系統」。一方、あくまで食材のコストなどを踏まえ、ある程度の範疇に抑えて拵えるのが「食堂のラーメン系統」ということになる。そして、私の好みの移り変わりと共に、だんだんと後者。つまり食堂で出されるような素朴なラーメンが、より一層、愛おしくなってきました。


これは味の好みの変化だけではなく、そもそもの「ラーメン専門店」にありがちなセンスに辟易しているからでしょう。店の前には店主の腕組み写真を貼った立て看板。店内に一歩入れば、壁に下手くそなポエムが額に入れて飾ってある。わざとらしい店員同士の掛け合いに、フォントが凝りすぎて見にくいメニュー表。こんだけやって、肝心のラーメンは閾値を超えない。世の中、そんなのばっかりですよ笑


一方、ごく普通の食堂でラーメンを食べる風情の淡然たることよ。淡々と注文し、淡々とラーメンがやってきて、静かに啜る。これがいいのです。他人の抱く勝手な「こだわり」に野暮ったく取り囲まれる不快感は、なるべくもう味わいたくない。昔はそういう場に自分を溶け込ませることが「粋」なのだと勘違いしてましたが、もう騙されんぞ。今は心にすうすうと澄んだ秋風が吹いている。でも、ああっ、やっぱりどうしようもなくラーメンが食べたくなってきた。減塩? んなもん知らんわい🍜

 

www.youtube.com