口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

風景は獲物です。

 

WBC決勝戦。夜にやってた再放送をみたんですが、日米共に実力が伯仲してるからか渋い試合展開だなと思いました。渋いっていうのはプロ意識を感じさせる上質な試合って意味です。試合全体を通して素晴らしかった。最初から最後までちゃんと野球を観るのは本当に久しぶりでした。日本優勝おめでとうございます。


話が変わりますが、東京ではもう桜が見頃のようで、Twitterの知り合いがお花見のツイートをしてるのを見て、お、いいなーなんて思うわけですが、そんな私も桜が咲くまで我慢できず、2月から梅の花なんかが咲き始めて以降、日常的に花見をしてるようなものです。

 

私の住んでるあたりで現在満開なのは、ウメにサンシュユにヒュウガミズキ、レンギョウモクレン。あとはソメイヨシノじゃない早咲きの桜が咲いてます。地元に「花見山公園」という、春に咲く花木を網羅してるガチなお花見スポットがあり、花見客もまばらな頃からここに通って写真を撮りまくっているのです。Twitterの写真もそこで撮ったもの。

www.hanamiyama.jp


これからソメイヨシノが咲くと、花見山への観光バスも出て繁盛しますが、ちょっと窮屈になります。なんせ若いカップルやら、孫を連れたじーちゃんばーちゃんがゾロゾロと連れ立って歩くので、なかなか先に行きたくても行けないのですよ。花見山はその名の通り、山道に沿って多様な風景が見れるのがウリで、ピーク時は麓からてっぺんまで人でぎゅうぎゅうに詰まる感じになります。私はこういうとこで窮屈な思いをするのがちょっと苦手なので、繁盛時にはあえて近づかないことにしております笑。

 

 
花見山にて。4月になると山の茶色っぽいところがすべて桜色になる。


それから、桜が満開の時にあえて名所に近づかない理由がもうひとつあります。これは自分の習慣に起因することなのですが、私は月に300枚ぐらい写真を撮るので、常々、良さげな被写体がないかとか、「この角度で撮ったらいい感じだな〜」みたいなことを考えて生きてます。そんな人間が、それこそ無数の桜が満開のところに行ったらどうなるか。頭が軽く暴走します。


この素晴らしい風景をどうにかフレームに収めたい。ただ、それにもいろんな角度や距離感、ポジション、日当たり、その他諸々の要素があるわけで、それを、ああでもないこうでもないと考えているうち、容量の足りない私の脳が疲労を起こして、せっかくの風景も楽しむに楽しめなくなるのです。いい風景を見つけると、その風景をなるべく「自分なりに解釈したい」と考えるせいか、風景をありのまま受け入れる余裕が無くなるような感じですか。


ちょっと分かりづらいかもしれませんが、言うなれば、「獲物を追う狩人」のように風景を捉えていて、その風景の中でも特に美味しそうなところはないか、常に探りをいれるセンサーが働き続けている感じ。観光地とかでよく「記念撮影スポット」みたいなのってありますが、一応そういうところでも撮りますけど、なるべくならば、「私だけが知る風景」を撮りたいという欲の方が強いのです。


そういうめんどくさい奴なので、桜の名所なんかに行くと、あまりにも多い選択肢が負担となるわけですね。それが分かっているのであえて近づかず、なるべく近所とか、人のいない場所で静かに愛でます。案外、お墓の桜なんかけっこういいもんですよ。ということで、数年前にお墓で撮った写真を貼って終わります笑。