口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

「交易品」には手が出にくい。

 

の駅は好きですか。私は好きですが、ホームセンターと道の駅だとホームセンター。ユニクロと道の駅だとユニクロの圧勝です。ファッションセンターしまむらと道の駅だと良い勝負ですかね。ま、2週間に1度行ったりいかなかったりするくらいは好きです。自宅から20キロ離れた道の駅に出かけて、店の中をあれこれ見て、「うはー、楽しかったぁ〜」と満足したものの、結局なにひとつ買わずに帰宅、なんてこともしてます。


なんでわざわざ行って買い物ひとつしてこないのか。それはまあちょうど買いたいものが見つからなかったとしかいいようがないのですが、そもそも、私が「道の駅がターゲットにしている顧客」とはちょいとズレてるんじゃないかと思っています。道の駅って、高級コンセプトショップ+地場直売所に、ドライブインの施設がくっついてる感じですよね。中に入ると地域の生産物だったりグルメ関連がざっと把握できるようになっている。


直売所ぐらいなら、そこまで高いわけでもない質のいい野菜とかも手に入るし購買意欲が向けられるけど、その土地の威信を込めたような商品もそこそこ並んでいます。グレードのかなり高い地酒だったり、ひとつひとつラッピングされた高級果物だったり、職人が作った民藝品など。ああいうのを見てると、なんだかんだ、道の駅は現代の交易の場なのだなと思えてくるのです。

 

 


私が遠くに旅行に行ったついでに道の駅に寄ったとします。飾り箱に入れられた高い地酒やら、漆器が並んでるのを見て、旅行で気が大きくなってることもあり購入。家に帰って眺めまわしてSNSに投稿し、それを見た他の人も「ええやん」と思ってネットで調べてポチったりする。そう、道の駅などで販売される地域由来の高級品は、「他所」から訪れた人が購入して、利益および評価の波及を期待するものであって、地元の人間にはなんとなーく縁遠い「交易品」であるというイメージがそこはかとなく感じられるのです。


もう少し季節が進むと、私の地元では特産の桃が店先に並ぶようになりますが、これもグレードによる差別化がはっきりしています。最高級品はギフトで他所へ送るものと決まっていて、自分たちは安価な「クズ桃」と呼ばれるちょっと穴が空いたようなのを食べるわけです。そこにあまり疑念を感じる人はいないように思うし、私もそれで全然いいんじゃね、と思ってます。


でも、たまーに最高級品を気まぐれで買って食べてみると、「やっぱうめーわ」と感動するのですよ笑。でも、だからといって次からそれをリピートするようにはならないんですね。商品としては間違いなく品質の良いものだとしても、その性質が「交易品」であると認識する風土に生きている者にとっては、どこか余所余所しいものだと感じ取るからなのかもしれません。

 

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ローラ・マーリングというSSWを最近知った。かっこいい。