先にお伝えしておきますが、10/11から3泊4日の旅行に出ますので、しばらくのあいだはブログの投稿間隔が開きます。どうかご容赦ください。む? 旅行中でも遠慮なくブログ更新すりゃいいじゃんって? あのですねぇ、高市早苗さんがライフワークバランスをやめるとか仰ってましたけど、こちとら性根がワーク抜きライフバランス重視の人間なんですわ。故にしっかりと線引きをするのです。旅行中はしっかり旅行を堪能、ブログはそのあいだ家でおとなしくお留守番させておきます🏠
それはそれとして、旅の相棒といえば本ですよね。これに関しちゃKindleが最強ですが、あいにく私のはだいぶ前にうんともすんとも言わなくなってしまいました。チーン。でも私にはiPadもあるのでこれでKindleアプリから読むこともできますが、バッテリーの食い方が曲者で(スマホの1.5倍ぐらいの早さで減る)、そもそも微妙にでかいので、旅行に持っていくとなると邪魔くささが否めない。ちなみにAudibleで朗読を聴くのはなぜか私にはぜんぜん合いません。なにも頭に残らない虚無が残る。
となると、やはり紙の本が欲しいわけです。調子に乗ってついつい何冊も持っていきたくなりますが、どうせ全部読まないのは経験的に知っていますから一冊だけにします。てことで、さっそくネットで話題の本でも注文しようと思ったら、「ちょっ、待てよ」と、私の中のキムタクが呼び止めた。自室の本棚にいくらでも本があるじゃないかと。確かに、読み慣れたのを旅行中に再読するのも良さげな気もして、夜中の変な時間にゴソゴソとやり始めたのですよ🌛

したところ、持っていく本が決まりました。ウィリアム・ハーディー・マクニールの『世界史』です。
世界史(上) (中公文庫) [ ウィリアム・H.マクニール ]
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名著といって差し支えないでしょう。上下巻に母の作ってくれたお弁当並にみっちりと人類史が詰まってます。詰めこみすぎて微妙にアジア周辺の歴史がサラッと流されてる気もしなくはないですが、ともかく、この本のいいところはどこからでも読めること。目を瞑りながらパラパラとめくって、ここだと思ったところで目を開いてそのページを読む、みたいなランダム性が楽しいのです。
古代戦争における戦車技術についての記述を読んだ後に、時代を千年飛ばして、ローマ帝国分断の経緯について学び直すこともできる。歴史を舞台に不審な徘徊行為ができますよ。もちろん、これはいちど読み通したからこそ自分にそれを許可できるのです。ゲームでも、一度クリアした後に好きなステージを選択して楽しめたりしますが、本もいちど読み通せば、その後はテキストの流れを無視して自由自在に読み、断片的な楽しみに浸ることもできる。本を制するとはそういうことです。
ただ、どの本にもそれが成立するわけではないのでしょうね。そこに何かしらの共通点があるのか、私もはっきりとはわからないのですが、多少読み飛ばしたところではなにひとつ影響しないほど重厚な内容ならば間違いないと思います。ざっと思いつくものとしては、聖書、アウグスティヌスの省察と箴言、キケロー弁論集、ニーチェの善悪の彼岸、カール・ヒルティの幸福論、カントの純粋理性批判、マルコ・ポーロの東方見聞録、ルーリード自伝、六法全書、広辞苑、ニッセンのカタログ、ディアゴスティー二創刊号、電験三種のテキスト、タウンページ、ドクター中松の頭をもっとよくする101の方法、まあこのあたりですかね📚
川上未映子が来年50歳というのが一種のバグとしか思えない。