口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

吉凶は土足で入ってくるな。

 

本はやっぱりだいぶ変わった国だと思うんです(唐突)。私が朝ごはんを食べながらテレビを見ていると、今日のわんこの次に星座占いが始まるから観ます。一位、獅子座、出世する。四位、射手座、金運上昇し道で数百円拾ったりする。八位、水瓶座、余計な一言が人間関係を引き裂く。などと占いがどんどん進むものの、一向に私の星座が現れない。


はい。私の星座は晴れて最下位。十二位、蟹座、軽率な判断が甚大な問題を引き起こし、当人のみならず周囲を陥れる可能性あり。などと散々なことを告げられてしまう。かといって、「今日運勢ヤバいんで」なんて理由で会社を休むわけにもいかん。茫然自失。ふらふらになって職場へと向かうものの、さして壊滅的なことにもならず、無事、家に帰ってくる事ができる。その頃には占いの内容なんて忘却しており、また次の朝に性懲りも無く占いを眺めるわけです。


考えてみれば奇妙な習慣ではないですか。誰が考えたかも定かでない、唐突な予言を毎日眺めているわけですからね。もし、毎朝勝手に占い師が家の玄関先に来て、「貴方は今日、恋愛の絡れから色々あるから気をつけな」なんて言ってきたら通報するだろうけど、テレビの占いならばすんなり許容しているのが、やっぱちょっと変だと思う。

 

 

私は正直、占いを信用してないのですが、「文章」としては好きなので、おみくじなんか引いて悪いことが書かれているとかえって嬉しかったりします笑。とはいえ、日本にはカジュアルに、人の吉凶を予言するものが溢れすぎていると思うんです。方角による吉凶。年齢による吉凶。色による吉凶。手相や顔の相による吉凶。あらゆる吉凶に取り囲まれている。


もちろんこれらは歴史あるもの、文化財といってもいいわけです。ある程度は残してもらっていいんじゃないかと思うんですが、現状、ハラスメントの概念が多様化していて、社会のあらゆる事象にメスが入っていくなかで、吉凶に関するものがいつまで許容されるか興味があるんですよ。生まれ年や手相といった、ごくごく個人的なものを素材にして、他人の人生の吉凶を判断することには、ハラスメントの気配が孕んでいないだろうか。


飴と鞭を使いこなすように、人の心に安心や不安を与え、行動を制約したり誘導したりする。朝のニュースでやってるような軽い感じの占いでも、カジュアルに人の行動を変えようとしている魂胆が見えます。土足で人の意識に入り込もうとしていると、そのうち指摘されても仕方ない気がするのですが、どうでしょうね。ちなみに現在、エジプトと中国では営利目的の占いが禁止されているみたいです。占いのないエジプトと中国なんて魅力ダウンだからやっぱ占いあった方がいいか🔮

 

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