口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

近所は遺跡だらけ。

 

歩をよくします。ジョギングとかもたま~にやりますが、やっぱり散歩の方が好きです。そもそも、暑くなってきたので走りたくないのです。自分の中でジョギングは春秋冬限定イベント。夏は歩いているだけで汗がダラダラ流れてきて、町内を一周するだけで、「俺はもう十分生きた」と錯覚するほどです。

 

自分が住んでいる辺りは数キロ四方、住宅街です。歩けども歩けども家しかありません。主に学生さんが住むアパートとか、県営住宅もあります。そんなとこ歩いてて面白いのかと言われると、まぁ正直そんな面白くないですが、散歩は歩いていることを実感するのが大事というか、個人的には風景が楽しくなくてもそこまで問題ないと思うんです。

 

ひたすら単調な家並みに挟まるようにして、シャッターが閉まっている場所があります。そこは昔、駄菓子屋だったところ。私が小学生の頃はまだやっていて、もうその頃80歳くらいのお婆さんが店番をしていて、舐めてるとだんだんシュワシュワしてくる飴をよく買っていました。

 

それからさらに歩くと、看板を撤去せず掲げたままの店舗の跡があります。その看板には○○模型店だとか、消えかかった店の名前がまだ残っている。昔、ミニ四駆とかが流行っていた頃、ここでタミヤのモーターなんかを買いました。他にもお米屋さんとか、タバコ屋さんとか、八百屋さんに酒屋さん。そういう元店舗が当時の雰囲気を残して散在しています。

 

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自分のいま住んでいる住宅街は昭和40年代に全域が完成しました。多摩ニュータウンなんかと同じように、全国的なニュータウン計画の一環として作られた場所のようです。コンセプトとして、その地域だけで生活ができるよう全てを揃えるという感じだったらしく、生活用品が手に入る店だったり、お寿司屋さんとか蕎麦屋さんとか食事ができる場所も当初は充実していたそうなのです。

 

しかし、自分が物心ついたころにはお店のほとんどは寂れていて、すでに跡地になっているか、近所のよく分からないおじさんなんかが酒を飲みながらたむろする場所でした。せいぜい20数年でそうなってしまったと。子供ながらに退廃観みたいなのは感じ取っていたでしょう。我々がいまこうして菓子を買っている店も中学に入るころには潰れてるだろうねぇ吉広くん、なんて友人同士で話しましたし、実際、中学へ入ると潰れました。

 

そして今、とっくに潰れてからさらに20年近くの時が過ぎた店舗の遺跡を眺めながら散歩をしているというのも、不思議というかなんというか。いい表現が浮かびません。住宅にも空き家が目立ってきました。数えていくと、だいたい10軒のうち1軒が空き家で、雑草がまとわりついて自然と一体化してる凄まじい家なんかも見かけます。

 

ひしひしと終わりの兆しが見えてきています。でも、はっきりいいますが、まだまだ私はこれからなんですよ(笑)。そんな時に、人の創ったものがどんどん萎んでいき、自然に飲まれてきているという光景の中に立っている。はい。集中力が切れてなにが言いたいかよく分からなくなってきたので、これで終わります。