口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

ところでほんとに読書したいんですか?

 

日、白菜をザクザク切りながらNHKの夕方のニュースをぼんやり観てたら、こんなネットサービスが紹介されていました。

bungomail.com
『ブンゴウメール』だそうです。メールアドレスを登録すると、青空文庫に登録されている作品から、3分ぐらいで読める内容が小分けにされて送られてくるとのこと。時間が無くてもメールなら目を通すでしょ。じゃあそのメールで本を読んだらどうですか的なサービスだそうです。今なら登録無料のようですが、そのうち有料プランとか始まるんでしょうか。


ここからは個人の感想です。いいと思います。本はどんなスタイルで読んだって構わないし、本を読む敷居が低くなるのはいい事だと思います。ただ、同時に思うのは、「なんか文学作品が情報商材的に転用されてないか」ってことです。まあそれを言っちゃあ、そもそも本は情報商材なんですが……。


ますます個人の感想ですが、そもそもの「本を読む時間がない」っていう文句の蔓延にも疑問があります。あのぉ、本当に無いんですか。もちろん世間じゃ私より忙しい人なんていくらでもいるのは分かります。それでも、「本を読む程度すら」時間が無いっていうのは、どう考えても疑問符が付くんですよね。


もし本を読むのが好きなら、空いた時間の優先順位的に読書が上に来るのが普通だと思います。だから、本が好きなのに本を読む時間が無いというのなら、何故か空いた時間に本を読んでいないという謎の行動をしてるわけです。え、なにしてんすか、とツッコミが入るところです。

 

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さらにさらに個人の感想ですが、もしあなたが本を読みたいと思っていたとします。空いた時間ができました。でも本を読みませんでした。ということは、あなたは別に本を読みたくないんじゃないでしょうか。本が好きで、本が読みたいなら、空いた時間を逃さず読む。それが読書だと思っている私からするとそう思います。


重ね重ね個人の感想ですが、本が読みたくても読めないなら、「本を読みたい」という感覚自体を疑ってみるのはどうでしょう。世間には「本を読まないと~」みたいな圧力めいた誘導がそこここに転がっているのが目につくので、それで「あ、読書しないとダメなんだ」みたいな焦りが、縁のない読書に向かわせている可能性もあるんじゃないかと。


性懲りもなく個人の感想ですが、読書の時間を作る簡単な方法があります。本をどこにでも連れて歩くことです。会社に行く時に鞄に本を入れて、ランチの席でもトイレでも、隙あらば本を開きます。休みの日も常に本を携帯しましょう。家でごろごろしてる時も、スマホより近くに本を置いとけば手に取る可能性大です。夜中、スマホは布団に入れず、本と寝ましょう。


秋なので、ハイキングとかキノコ狩りとかに行くと思いますが、隙あらば本を読みましょう。ああ友人がクマに襲われている。構いやしません。本を読みましょう。変なキノコを食べて友人が狂っている。構いやしません。読みませう。誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねぇ。(by宮沢賢治)

 

天体議会 プラネット・ブルー (河出文庫)

天体議会 プラネット・ブルー (河出文庫)

 

個人的に秋になると読みたくなる本といえばこれ。また読みたくなって本棚を探したんですが見つかりません(-.-)