口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

買い物と自分史。

 

のまえZoomで友人と近況報告をしました。とりあえず、お互いぼちぼち生きてて良かったね的な感じです。あとは今度買う予定のものなんかについても話したりしました。で、友人が、「クロスバイクが欲しい」と言うのです。クロスバイクとは、競技用のロードバイクと普通のチャリンコの中間くらいの自転車で、高いやつは30万円くらいします。まあロードバイクとなれば80万円は軽くするから、自転車の世界もなかなか侮れないもんですな。


友人の話では、とにかく運動不足気味だし、普段あんまり外にも出ないので、クロスバイクを買うことによって外に出かける理由ができ、かつ運動不足も解消できるんじゃないかという理由でした。が、私からすると、まずはクロスバイクを受け入れる習慣を作るのが先ではないかと。つまり、クロスバイクを買ったから外に出れるようになると考えるのではなく、それが無くても外に出て運動する習慣を作ってからの方がいいんじゃないかなぁと感じたんです。


それにクロスバイクが届いたところで、乗りこなす体力がなければ厳しそうな気がします。だから、とりあえず筋トレしてみるとか、軽く外を走ってみるとか、筋力と心肺機能を強化する習慣を作っておいてからクロスバイクを買う、ってなるとだいぶ遠回りな買い物になるけど、将来性を考えるとそのほうがいいんとちゃいますかぁ、みたいなことを話したりしたんですよね。


まぁ実際どうなんでしょう。買い物って、ものによっては今までの習慣とか性格までも一気に変貌するほどの魔力があると思うし、その発現は実際買ってみるまで分からない。小さな「生まれ変わり」みたいなのを体感することだってあり得ますよ。私もそういう覚えがあります。だから、自分がグッときたものを、余計な理屈をこねずに直感で買って可能性に身をゆだねるってのもいいと思うんですが、そういうギャンブル性があるから買い物ってのはいつまでたっても難しいんじゃないでしょうか。

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買い物は大きく分けると、身の丈に合わせる買い物と、あえて余裕を持たせる買い物に分かれますよね。靴なんか買う時は足に合うサイズに合わせて買うのが基本だから、そんな難しい買い物でもないですが、拡張性があるものを買う時は特に難しい。パソコンなんか分かりやすいかも。必要十分なスペックのモノを買うか、必要かは分からないけどあえて高性能のモノを買うか。この二択で大抵の人は悩むことになる。


それで、今の自分にはちょっと手の余りそうな高性能PCをあえて買ってみるとする。やっぱり最初は手に余ってイマイチ使いこなせなかったけれど、勉強を重ねてだんだんそのスペックに見合う使い方ができるようになった。みたいなのは、買ったものの価値に後から自分で追いついたことになる。逆に、ブログを書いたりネットを眺められればそれでいいと、必要十分なPCを買って満足する。これは初めから自分に追いついているというか、はじめから合っているものを買うわけだから、靴を買うのとそんなに変わりません。


で、どちらの買い物にしても、その本質としては「自分史」を買っているんでしょうね。「スペックに余裕があるものを買い、それに見合う使い方がだんだんできるようになって自分に満足する」という自分史だったり、「初めから自分に見合う買い物をして満足する」という自分史だったりするわけです。モノを買う前にある程度は、自分史のストーリーは出来上がっているものです。あとはそれを買うかどうか結論するだけの話になる。


ところがまた、往々にしてうまくいかないのが自分史です。「要求されるスペックに適応して楽しんでいる自分」を買ったはずが、実際には、「スペックが高すぎて全く使いこなせないまま呆然としてる自分」を買う羽目になったりもする。モノを買う前には、誰しもが理想的なストーリーをイメージして買うのは当たり前だけど、買ってから実際にそうなれるかは分からない。そこがまさに買い物の難しさの本質だと思うので、結局、人間は死ぬまで買い物で失敗し続けるのが真理なんじゃないかな~と思ったりする今日この頃だったりします。ぷすぅ~(屁音)

 

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ジャパニーズブレックファーストっていうシンガーソングライターの新曲なんですが、超リピート中です。