口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

「マイ名所」のすすめ。

 

の上の方では紅葉がキテるという話を聞きまして、すごく晴れた日に遠くの山並みを眺めてみたら、確かに山頂からちょっと下のあたりが茶色っぽくなってきてます。なるほど、枯れてきてるなぁと。もっと近くに寄れば、紅や黄色が入り乱れて、わーおキレイってなるんでしょうけど、遠くからだと不思議と地味なもんです。


ああ、このブログでは紅葉シーズンが近づくと、「紅葉論」みたいなのを書くのが何故か定番になっています。どんなことを書いてたかというと、「紅葉に名所なんてものはないんですよ」「紅葉は単なる自然現象」「紅葉の名所なんて自分で作るものなんですよねぇ」「結局、風景の切り取り方だと思うなぁ」「センスがあるなら近所の紅葉だって名所に仕上げられるんすよねぇ。それができないから名所に虫のように集るんですわ」等々。まあ、散々なことを書いてた気がします笑。

star-watch0705.hatenablog.com

個人的には、紅葉って待っていれば自然と訪れる現象だから、そんなに焦らずとも待てばよいではないか、ほほほ、的なスタンスです。確かに紅葉が特段素晴らしい場所柄もあるとは思います。京都とか、京都とか、京都とか。でも、案外近所の紅葉だって捨てたもんじゃない。よくよく眺めれば素晴らしい風景を見つけることもできる。それに紅葉は楽しみ方のレイヤーが多彩です。ぶわぁっと広がる雄大な紅葉もいいですが、葉っぱを一枚拾ってじっくりと眺めるのもいい。紅葉を楽しむのに場所柄の上下関係を作るべきではないと思います。


それとは別に、いち早く紅葉を観に行きたい人の気持ちもなんとなく分かります。人間って「始点」とか「発端」を観に行くのが本能的に好きなんでしょう。初日の出とか初詣。あと、川の源流だとか、ある文明が発生した地を目指すとか。それが始まっている一番最初の地点を目指したい人はたくさんいて、多分、私もある点ではそうだと思います。私は日本酒が好きなので、自分の好きな酒が生まれる酒蔵を見学するのは興奮しますしね。

 f:id:star-watch0705:20211012205907j:plain

ただ、紅葉に関しては、その始点は別に遠くなくてもいい。自宅の庭に生えてる木ですら始点になる、とても身近なものだと思うのです。紅葉だけじゃないですよね。春夏秋冬、それぞれの季節を愛でるのにも、始点は別に遠くじゃなくてもいい。その辺の公園でも川でも、季節は流れています。寧ろ、名所でも観光地でもない近所の光景をどう観察するか。そこを考えた方が日常的な楽しみが増えそうに思えます。


私はこのブログを始めてから、写真を撮る枚数が桁違いに増えましたが、基本的に近所の光景ばかり撮っています。もちろんコロナ禍で遠くに行けないことも影響してますが、そのお陰といっていいのか、近所の光景をどう切り取って、どう愛でるかという感覚には意識的になりました。当たり前の話ですが、ズームアップして何かを撮影すれば場所は関係ありません。福島で撮ろうが浅草で撮ろうが、一凛の花は花です。ただ、「わしゃあどうしても雷門をバックに入れて撮りたいんじゃ~」みたいなことならどうしても浅草に行かねばなりませんが。


とはいえ、名所といえども実はとても個人的なものだと思います。そりゃあ、京都の伏見稲荷の無数に並んだ鳥居だとか、ああいう光景は唯一無二なのは間違いない。でも、鳥居自体は日本全国どこにでもある。その中から自分が気に入ったものを見つけて、愛でることを習慣とする。そうなれば、そこは自分にとっての「名所」に成り得ますよね。


紅葉も同様です。まず近所で自分が好きな木を見つける事から始めるといいかもしれません。で、「この木ええ感じやなぁ」と感じたら、それを一年中観察することから「自分だけの名所づくり」が始まる。私も木というより、「このへんの木立の並び方、ナイスだね」みたいな所をいくつか「マイ名所」として登録。定期的に通って写真を撮っています。上の画像もその場所のひとつ。これから秋が深まっていくと、手前の木だけじゃなくて、川の向こうの山も彩づいて、ナイスな感じです。ナイスな場所を近所に増やして楽しく生きようじゃないか皆さん(雑な締め笑)。

 

www.youtube.com

ってもやっぱ京都行きたいわ。来年の春ごろ行けたらいいな。