口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

チェアリングは風景におなりなさい。

 

月から世界最先端のカルチャーである「チェアリング」を始めたのですが、椅子をそのへんの公園や砂浜に置いて座り込むだけで、その場を独占できます。フランス人なんかバカンスに行くと、ビーチに長椅子など広げてまったりしてるでしょう。全裸にまでなって。あの感覚がよく分かった。椅子を置くだけでも、自分の「縄張り」が主張できるのです。加えて全裸になれば最強の縄張りとなり勝利するのだ。


話が飛躍したので戻すと、チェアリングはゆるーいアウトドアです。折り畳み椅子を公園や水場の近くに広げて、そこに座って風景を眺めながら、コーヒーを飲むのもいいし、本を読むのもいい。なんだったら、日頃の睡眠不足の解消をするでもいい。

そこはSAMURAI企画 (id:samuraisan9001) さんが詳しく記事にまとめているので、興味ある方は参考にしてください。

samuraisan9001.hatenablog.com

折り畳み椅子といっても、種類と価格に幅があります。私も、この際ちゃんとした椅子を買おうと、三万円を握りしめてアウトドアショップに行き、ブランド椅子に片っ端から座ってみたのです。が、思ったほど座り心地に価格差を感じられないのと、高価格帯になるにつれ、折りたたんでもデカくなってしまうのが気になり、いったん保留しました。


その後、ガムテープを買いに寄った地元のホームセンターで見つけたのが、いま使っている私の相棒です。安い割に座り心地が良くて、なにより折りたたむとコンパクトになり、リュックサックの中にも入れられます。今、そのホームセンターのオンラインショップでこの椅子を調べたんですが、なぜか一向に情報が出てきません。謎めいた椅子ですが、気に入っております。

 

 

チェアリング開始から一か月経ち、なんとなく立ち回り(座り回り?)が分かってきました。特に、一人でチェアリングをする場合、座りこむポジションをミスると、居心地の悪さが付きまといます。まず、グループで来てる人たちのすぐ近くに居てはなりません。ましてや、そんなグループに挟まれるように座ってはいけない。隣り合うグループ同士で交流が始まった場合、絶妙に邪魔になるからです。


もちろん「邪魔だどけ」なんて言われませんが、よりによってボール遊びなんか始まった暁には、ボールがポンポン飛んできます。他人の遊びのあいだに挟まれる落ちつかなさよ。しまいには、飛んできたボールを笑顔で相手に返したりと、ついついサービス精神まで働いてしまう。また、グループの中に小さい子供がいると、こちらに興味関心を持って近づいてきて、「き、きのこ、あげます、ますます」とか言ってその辺のキノコをもぎってきたりします。うん、落ち着かん。


そうした苦難の末に会得した、ポジション取りの極意をお教えいたしましょう。例えば、広い海岸や公園に行くと、はるか遠くの方に座っている人がいたりしますね。ああいうのは、風景としては魅力でもある。そして、私が遠くにいる人たちをぼんやりと眺めるとき、また同じように彼らもこちらを眺めている。つまり、遠くの彼らから見て、こちらもまた風景の一部になってしまえばいい。ぶっちゃけ、単純な話ですが、やはり他人とできるだけ距離を離すのが、お互いに気を使わなくて快適なのです。


できれば、他の人が風景の一部でしかないくらいに距離感を保ち続けるのがポイントかなと思います。「いや、そもそも人がいないとこに行けばいいんじゃね」という意見はもっともです。が、チェアリングにおいては、「向こうでも同じことをしてる人がいるな」と視認できること、ここにある種の安心感があったりするわけです。寧ろ、そのあたりの共感覚からくる風情こそが、チェアリングの核心なのかもしれない。ということで、もし新たな気づきがあればまたなんか書きます♨

 

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意外とロック系のアルバムジャケットで「チェアリング」してるのは見かけない。これはフランク・ザッパとキャプテン・ビーフハートのコラボアルバム。