口から出まかせ日記【表】

節約するというのは嘘です。

ブログに「拾う神」はまだいるか。

 

た旅行してきました。旅行中に人類が滅びるとか話題になっていた日を迎えたんですが、その日に公園を横切ったとき、とんがり帽子、しましまのシャツ、真っ赤なでかいブーツを履いた異様な人を見かけたのです。さすが東京、狂人がおるわと眺めていたら、「んじゃ、やりまーす」とか言い始めて、急に棒のようなものを何本か取り出したので、ここで爆散でもするのかと思った。


そしたら棒を空中に投げては取り、投げては取りと器用にやり始めて、成程、ジャグリングかと合点もいったのですが、やっている最中、「今日も暑いですよねぇ。皆さんかき氷とか食べたくなりませんか?」「僕は暑い時でも熱いコーヒー飲みますけども」などと大して面白くもないことをずっと話しており、なぜだか自分でもよく分かりませんが、エンタメ性ってことをつい考えてしまったのですよね。


ああして奇矯な服を着て棒を投げたりしていれば、見ている人の大半はエンターテイナーだと分かってくれる。だけど、「今日も暑いですねぇ。でも僕は熱いコーヒー飲みますわ」なんて言って突っ立ってるだけなら、変な服を着て独り言をいう異様な人に過ぎない。かといって、そのへんにいるポロシャツなんか着たおっさんが、なにを言うでもなく、いきなり棒を投げ始めたりしてもエンタメとは捉えにくい。「このおっさん、知らんけど頑張って練習されてはる」ぐらいに思われるのが関の山じゃないか。

 

 
浅草でどじょう鍋を食べたんですが最高にエンタメでした。


とかいうのも、人の捉え方によって変わるのですよね。「変な服着て独り言いってる謎のお兄さん」やら「地味な服着て唐突にジャグリングを始める謎のおっさん」に、エンタメ性を付加する能力のある人ならば、それこそ自分のSNSに効果的なメッセージやタグを添えつつ、画像や映像を投稿、不可解なものもエンターテイメントに仕上げられる。謎めいた行動をとるその当人が、他人に見せるものとして考えていなくても、それは成立できてしまいます。「拾う神」の意向が、勝手に影響力を作るわけですね。


なんでもブログに落とし込んで考えるのもどうかと思うんですが、ブログにもそういうところはあるはずです。一応、私はエンタメとして成り立つブログにしたいので、構成などはそれなりに意識して整えたものに仕上げています。かといって、多数の読者からエンタメとして認められることには、そこまで期待していません。というか、読者が私のブログに何を期待しているかが正直あんまりよく分かっていません。はてなスターやコメントをたくさんいただいている割に、期待に応えているという感覚はとっても薄いんですよ笑。


今回の文章は面白かったとかイマイチだとか、各自で感想を抱いてもらえれば、私はそれで十分です。もし私が誰かの意向というか、希望に沿う形で文章を書き始めたら、それはちょっと自分の文章ではないなと思いますし。とはいえ、「拾う神」の存在自体は常に期待しているところではあります。書いた文章に対して、こちらの思惑を超えた感想を書いてくれるだとか、神様みたいな人がふらっと訪れてくれるのは大歓迎でございますよ♨️

 

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ちなみに浅草には「駒形どぜう本店」「どぜう飯田屋」と、どじょう鍋の老舗が2軒あるんですが、今回行ったのは「どぜう飯田屋」の方です。いい店だったのでブログにまとめようと思います。