口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

読書をめぐる三つ巴。

 

月は、地元の図書館が点検しますなどといいつつ二週間ぐらいしれっと臨時閉館する事が多く、その前にちょっと行って本をたくさん借りておくのがプロ図書館利用者の真髄であることよ。ほほ。みたいなことをこないだ書いた気がします。

 

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その通り、ちょっと前に本をたくさん借りてきました。通常の貸出期間+閉館期間を合わせてほぼ一か月近く借りっぱなしにできるようで、返却日はなんと来月とのこと。なんでも読破できそうな気がして、ライトなものから小難しそうなのまでバラエティーを揃えてみました。で、有意義な読書が出来ているのかといえば、白状すると、あんまり手を付けてません。どういうわけか手が伸びないのです。棚の上に積まれたまま早くもうっすら埃を被っている。とほほ。


借りてきた本もろくすっぽ読まずにいったい何をしているかというと、本を読んでます。おまえは何を言ってるんだとミルコ・クロロップに睨まれそうですが、本屋に行った時に、なんとなく目に付いて買った本が何冊がありまして、そっちを読みだしたら止まらなくなりました。もちろん借りた本の方が読む優先度の高いのは重々承知してますが、どうも面白くて他の本に手を出せないのですよ。


さらには、買ったその本の内容に、「ショーペンハウアーは45歳の時に隠遁生活に入りました」などと書かれていると、「ショーペンハウアー(゚∀゚)キタコレ!!」と急にテンションが上がり、急にショーペンハウアーの本が読みたくなって本棚をガサガサ漁りだす体たらくで、ちっとも読書がはかどりません。読書はしているけど、堂々めぐりというか。一歩進んで三歩さがって意味もなくニヤニヤするみたいなことを繰り返しているのです。

 

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ふと、読書をめぐる環境が、三つの陣営に分断されていることに気づきました。その陣営とは、①自分の本棚に並んでいる蔵書。昔、最低一度は読み終えていて、捨てるに捨てられず残してある本。②本屋やネットで買った新刊。kindleでダウンロードしたのも含める。③図書館で借りた本。返却期日が決められている。以上三つの対抗勢力に挟まれつつ、自分の読書欲は満たされているわけです。


三つの陣営の力はほぼ拮抗しているというか。ときどきどれかが弱まったりするけど、また力をぶり返して他の陣営を脅かすみたいなバランスになっており、いわば永遠の三国志状態になっているような感じ。で、現在の状態はというと、①と②が共同戦線を張り、③を地の果てへ追い回しているのでしょう。借りた本については、そういう具合で意識外に出てしまっているかもですが、そのうち反撃に移るだろうから、その時を待っていれば自然と借りた本にも手が届くんじゃないかと思います。が、容赦なく返却期日は近づいてきている……。


うーむ。読書って分かりやすく進まないものですね。どんどん新しい本を読み進めて、後ろを一切振り向かないみたいなのは、私にはちょっと身に付かなそうな気がする。今でも面白い本に出会うと、脇見をせずにひたすら読んだりもしますが、その頻度もだんだん少なくなってきました。なんか、ぐずぐずした読み方になっています。あっちを読んでこっちを読んでそっちを読んで、ページ数的には全然進んでないみたいな。充実感はあるといえばあるけれど、一冊の本から凄まじいインスピレーションを受ける体験を、このところほぼしていないのが寂しいです。


読み終わった本は残さずに片っ端から捨てていく人もいるようです。そうすれば振り返りたくても振り返るものが無い。進歩的な感じもしますが、自分は猜疑心が強いから、どうもそこまで振り切ることができない。読書をスポーツっぽくしたくないんですね。読書のためにクリーンな環境を整えることに、どうも違和感を感じます。坂口安吾が物凄い量の本を床に散乱させたまま原稿書いてる写真がありますが、自分的にはあれがベストじゃないかなぁと思ってはいるけれど、そこまでやる度胸もない。あと、関係ないけどついに花粉症になりました。


しれっとラジオもやってます。