口から出まかせ日記【表】

うがい、手洗い、納税。

我いかにしてカブ主となりしか【後編】

 

回の続きになります。(今回はちょっぴり長いです)

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長々とスーパーカブの話をさせてもらい恐縮ですが、ようやく今回で最後です。「おい、一体いつになったらカブ主になるんだ」と思った貴方。お待たせしました。ようやく自分のスーパーカブを所有したのが、2012年。今から9年前ですか。ついこないだと思っていたけど、時が経つのは早いものです。


その2012年当時どういう状況だったかというと、プラプラしてましたのです笑。思うところあり会社を辞めた直後でして、一時的に京都で生活したりなど、短期間に拠点をちょこまか変えつつ、美味いものを食ったりしてました。それから地元にいったん戻り、冷静になってお金の計算をして、ある程度自由に使える資金があることが分かったので、思案をしたわけです。


こうしてブログを続けている現在でもそうですが、とにかく飽きっぽい自分に、なにかしら投資して、生活する上での骨格と成り得るようなものを当時も求めており、なんかないかなぁと思ってました。で、ある日、メガネを修理してもらう間、そのメガネ屋さんからそう遠くないところにHONDAのバイク屋さんがあり、なんとなく暇潰しでヨロヨロと入ってみたところ、一目ぼれでした。

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これです。ちょうど2012年にフルモデルチェンジしていたスーパーカブPRO(いわゆる業務用のカブ)を店舗で見た時、何故か知りませんが、ああ、俺が求めていたのはこれだと悟りました。50ccならばすぐ乗れますが、前回の記事で書いた経験もあり、原付の馬力の限界も知っていました。そこで、同機種で一段上のグレードである原付二種(排気量51cc~125cc)の110ccモデルの購入を決心。それに乗るには「小型二輪免許」の取得が必要です。という事でその日のうちに自動車学校に連絡。スケジュールを組んでもらいました。


約6年ぶりに自動車学校にお世話になったのですが、後から思うと反省点があるといえばあります。免許を取るのなら、もうちょっとお金を出して普通二輪免許(昔で言う中型免許)でも取れば、乗れるバイクの車種が多くなり、可能性は広がったはずです。が、この時はひたすら「スーパーカブ」に乗るための免許を、なるはやで取ることだけ頭にあったのです。ある種、躁状態でした。なにを生き急いでたんでしょうか。


しかしながら、「小型普通二輪免許AT限定」だけをわざわざ取るのはマイナーな行為なのだと、教習が始まってから肌で実感しました。同時期に中型・大型二輪免許の教習を受ける人たちはそれなりにおりまして(50代のおっさんばっかり)、休憩中なんかも、なにやら肩を組んだりして仲良さそうにしているわけです。しかし小型二輪となると私以外皆無。教習所のおじさんにも、「わざわざ小型だけ取りに来る人は珍しいもんだ」と言われました。完全に孤立状態です。他の生徒がごっつい大型の教習バイクで練習してる脇で、コンパクトなスクーターで一生懸命練習してました。なんか、こっちが練習してるレーンにキジバトがウロウロしてて邪魔だった。


忍び難きをしのび、最速で免許を取得。そのままバイク屋さんに行ってカブを購入しました。オプション・保険代含め、数十万円分をその場で現金一括払いです。脳から変な汁が出ました。こうして、晴れて全世界100億人のカブ主のひとりになったわけです。感無量です。ありがとうございました。その直後はあまり覚えてませんが、とにかく走り回っていたことだけは覚えています。

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山、海、川、アウトレットモール、精米所、酒屋、図書館、みなとみらい等、色々行きました。一時期、茨城県水戸市に住んでいた時も、生活の足として乗っていました(水戸市はカブが実に似合うところです)。見た目はそりゃあ新聞配達のカブですが、大学時代のバイトの経験(詳しくは前回記事参照)を踏まえ、見栄と無縁なその姿に自分を重ねるようにし、その辺のホームセンターで買ったドカジャンを羽織って走り回っていたのです。無敵でした。


そうしているうちに得心したのか、ようやく働く気になり再就職をしましたが、現在まで続く私の価値観として、「バイクで出勤可能な距離感の職場を選ぶ」のが定着しました。これは荒天でバイクが出せない場合、代わりの交通手段として電車かバスといった公共交通機関を使って行ける距離内の職場という意味も含みます。といっても、ちょっとパラパラした雨が降ってるくらいなら今もフツーにバイクで出勤します。不思議と濡れないもんです。風圧が雨を弾くんですよ笑。


一時期、友人たちの冷やかしに遭い、焼き肉屋で備長炭を囲みながら、「いい年していつまで原付なんて乗ってるんだ」「早く結婚して家と車買え」「まあバイクはいいとして、なんでカブなんだ。CB400とかにしとけ」などと言われましたが、私なりのカブ論、すなわち、「俺にとってカブとは一種のコスプレであり、この世に身を窶す方法論のひとつなのだ。いつか俺は修験道の格好をして編み笠を被り、四国八十八か所をカブで制覇する。それが俺の生き方だ。お前らに何が分かるか。杏仁豆腐ください」と叫び、全員分のタン塩を食いつくした挙句、冷麺までたいらげてやりました。

 

雨の日も風の日も、失恋の日も夜勤の日も、カブに跨って年月が過ぎ、また思うことがあり仕事を辞めたのが、今から2年半前の事。そして始めたのがこのブログです。それから、無職になるたび恒例行事のお金の計算をしたところ、ある程度自由に使える資金があることが分かりましたが、昔と違いなにを買うかはすでに決まっていました。

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はい。ついに二台目に手を出した。ずいぶん印象が違いますが、これもまたカブです。2018年に発売開始されたクロスカブの110ccモデル。やはり現金一括払いで購入し、脳汁が登頂から噴出しました。これで毎日ブイブイ言わせています。今の職場の同僚にも「いいっすねぇ」と言われます。カブプロの時にそんなことは一切言われなかったぞ笑。今はドカジャンじゃなくて、ゴアテックス製のジャケットとか着てます。


おい、コスプレはやめたのか。日本の風景に同化するんじゃなかったかと言われそうですが、これだってコスプレですよ。コスプレの幅が増えただけです。まあ正直、気持ちの上でいうと、クロスカブに乗る方がカブプロに乗るより全然気持ちがラクですがね笑。ただ、精米所に玄米を運ぶ時なんかは、やはりカブプロの風情に勝るものはありません。うわぁ、2500文字越えてる!! 趣味の話を書かせようとすると、いつまでも惰性で書いてしまいそうなので、このあたりで収めておくのが良い気がしました。ここまで読んで頂きありがとうございます。今日の夕飯は豚の生姜焼きでした(ぜんぜん関係ない)

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