口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

暑さも快楽の道。

 

うやく、今年初めて冷やし中華を食べました。冷やし中華って嫌いじゃないんですが、自分では選ばない食べ物なのです。行きつけのラーメン屋で「冷やし中華はじめました」なんて真っ赤な字で書いてあっても、頼むのは普通のラーメン。冷やし中華を食べるのは、誰かが作ってくれた時だけです。私のゲノム情報に「冷やし中華は選択肢に入らない」とでも書かれているのでしょうか。


まったく話が変わりますが、こないだテレビを観てたら、いわゆる「サウナー(サウナが好き過ぎてちょっとおかしくなった人たち)」が出てきて、色んなタイプのサウナに入りながら、含蓄をあーでもないこーでもないと話している番組をみました。そういや一時期、「ととのう」とか流行ってたよなぁと、懐かしい気分になりましたよ。


五年くらい前がピークでしたっけ。皆こぞってサウナにコミットしてた時期がありましたね。サウナに入って、ぱっとしなかった体調や精神が「整う」感覚を覚えた人たちが、サウナに人生の希望を見いだしていた時代があったのですよ笑。「サ道(サウナ道)」とか呼ばれて、ずいぶんと崇められていたような。


私もサウナ関連のブログ記事や本を読んでたんですが、正直、「なんで今更サウナなんだ?」と思ってました。急に発見されたかのように持て囃されてるのが少し胡散臭かったのです。だけど、サウナのなにが良いか、案外、それまでちゃんと文章でまとめられたことがなかったのかもしれない。なら、サウナが流行ったのは「文章の力」といえるかもですね。

 

 

私にはサウナに入る習慣がこれっぽっちも無いんですが、「なんかこれ、サウナっぽいよな」と思う趣味はあります。真夏の炎天下にあえてバイクで出かけることです笑。一番暑い時間帯、午後一時頃にあえて走ります。日焼け対策はもちろん万全で。夏でも長袖を着て(メッシュジャケットっていう、風を通す上着を羽織ります)、顔はなにをどうしようが焼けるもんなので、日焼け止めを塗りたくります。


バイクに乗らない方は信じられないかもしれないけど、暑い日にあえてバイクに乗るのは、天国と地獄のちょうど真ん中を進んでるような感じで、とてもクセになるんですよ。もちろん暑いことは暑い。というか灼熱地獄です。渋滞してるバイパス道路で信号待ちしてるときなんか、ホットプレートに載せられたカルビの気持ちになれるぞ笑。


ただ、バイクを走らせている時だけ、体感的に「快楽」といっていいものに移行するわけです。走っている時は風圧で暑さが少し和らぐ。そんな、多少柔らかくなった暑さを感じつつ走っていると、気持ちがいいというのか、もっと正確には「懐かしい」感触があるんですね。真夏、祖父母の家の縁台で過ごしたときの夏の暑さを、再認識するような感触ですか。今のように厳しくなかった、理想の夏の暑さを思い出すような感じ。


交通量の少ない、両脇に田んぼが広がってるような道をのんびり走るのが一番いい。これ以上の幸福がこの世にあるかと思うように恍惚となれる。まあ、いい加減にしないとそのまま天国へ昇ってしまいますんで、二時間以内に切り上げて家に戻り、風呂場で頭から水のシャワーを浴びます。この、幸福感をぶった切って正気に戻る感覚もたまらない。と、そんなことを書いているうちに乗りたくなってきたじゃあないか笑。ということでちょっと行って参りますよ。

 

www.youtube.com

イメージ的にはちょうどこんな感じで走ってます。