口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

旅をする花。

 

京じゃ桜が満開のところもあるようですが、こっちはまだこれからです。バイクでそこらをぐるぐる回って様子を見てきましたが、あと数日で開花するかなといった感じ。しかし妙だなと思ったのが、まだ一輪も咲いてない桜の木の下で、大学生くらいの若い子たちがシートを広げて宴会をしていたのです。エアお花見ですか。いや、花があろうとなかろうと、青空の下で過ごすのはいいことです。ドーンとおやりなさい。イチャイチャなさい。


そういや、花見のシーズンとなると、当ブログでは「お花見論」みたいなのを書くのが定番です。たとえばこんなのとか↓↓↓

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桜が咲くと、家族や会社の同僚と連れ立って場所を確保し、みんなで持ち寄った料理や酒を囲みながら盛り上がる。コロナ禍ですっかりそのあたりの文化がスカスカになってしまいました。ここ数年間、私も人と集まってお花見をしてませんが、正直、無いなら無いでぜんぜん構わないです。


お花見は嫌いじゃないですが、経験上、どうにも「お仕着せ」感が拭えません。自分の自由意志でそれをやるというより、誰かしらの指示によるイベントという印象がどうしてもある。それに、花見の席では面倒くさい諸々のことがございますよね。はっきり言って、花見の場で羽目を外して迷惑をかける人間が嫌いなんです。花より団子どころか、パワハラやセクハラに持っていく連中もいますから。


コロナ禍でそういうのとも無縁になり、毎年静かに春を迎えられるようになったのは実によろしい。でも、個人的にはささやかでも花見をしたいので、なるべく人と出会わずに堪能できるような「ひとり花見」を慣行するようになりました。花見の対象は春の桜だけじゃなく、一年を通して目当ての草花を探しあてるため、暇があればそこらを徘徊しております。流行りの言葉で表現すると「花活」でしょうか。

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これはカタクリの花。今年は開花がだいぶ遅め。

花を求めて、そのへんの野原や山をぶらぶらしていると、色々と気づくことが多いです。当たり前ですが、桜だけじゃなく他の色々な植物も、開花のタイミングには変動があります。上の画像は近くの山で見つけたカタクリの花ですが、ようやく咲いてきたなという感じ。去年は三月の頭には咲いてましたからね。自分も今年は自然に合わせてゆっくり進もうかという気分になる。


あと、野生の草花を目当てにするのは、もちろん確実性がありません。去年その場所で咲いていた花が、今年は一本も見当たらないこともある。ちょっとがっかりしますが、そこから色々な背景を考えるきっかけになる。自然の草花には「咲かない理由」をもつことができるわけですね。その時期になれば必ず咲くというのは、ある意味、自然性に欠けているのかもしれない。


それと、野生の草花は「移動」します。みんな揃ってこんなに移動するのかというくらい移動する。上のカタクリの花も、去年と今年で咲いているエリアが変わっており、見つけるのに少し時間がかかりました。せいぜい数十メートル内の移動ではありますが、それだけの距離をどうやって移動したのか、推理したくなってきます。


自ら移動をせずに咲き誇り、人を呼び集める花と、ほとんど人には知られずに、毎年数メートルながら「旅」をする野生の草花がある。どちらが良い悪いと決めることではないですが、どこか人の宿命にも似ているような気がする。しかし、花を眺めていると、結局は人の世界を考えるきっかけを与えられている。不思議ですね。しかし、なんで山の中ってよくエロ本が落ちてるんでしょうか。どういう経緯で山にエロ本が落とされるのだろう。これもまた不思議ですね。

 

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散歩中毒者御用達の曲。