口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

食べ物を見て精神安定。

 

同僚の実家の果樹園で、シャインマスカットの収穫時期を迎えたらしく(なぜか例年より二週間くらい早く出荷できたそうです)、「2キロ2700円でどうだ、買わんか」と会社へ連絡があり、他の同僚が目を輝かせて買う買う買うッと連呼するなか、私は沈黙し思考をめぐらせておりました。というのも私は徒歩にて通勤しており、シャインマスカットを箱で買った場合にやや面倒なのが予想できるからです。


シャインマスカットの入った2キロのダンボール箱を抱えて、自宅までの道のりを延々と歩いていかねばならぬ。世間からどう思われることでしょう。あの葡萄を抱えた虚無的な男は一体誰だ。行商人だろうかと思われそうではないか。思われるだけならまだしも、棒を持った輩どもに襲われてシャインマスカットを奪われるといったリスクも予想できる。もっともリスクの低い手段……シャインマスカットの箱を抱えてタクシーを呼ぶのが最適か。


そんなのはどうでもいいとして、近所の田んぼが金色に輝き始めました。それなりに米どころな土地に育ったせいか、米が実るとそれだけで精神の基礎部分が高揚します。大谷翔平さんが活躍してると、ただただ幸福な気持ちになるように、米が実るのはただただ嬉しいことなのです。また、畑や果樹園の近くを通りがかると、かぼちゃが転がってたり、秋なすが輝いていたり、梨がたわわに実っていたりして、眺めているだけで喜びがこみ上げてくる。脳内はセロトニンドーパミン等で相当ジューシーになっていることでしょう。

 

 
とりあえず米が実れば万事OKでーす👍


今後、違う土地で暮らすことになったとして、何が揃っていれば自分にとって最低条件か、みたいなことを考えることがあります。温泉が近いとか、地酒があることとか。色々と思いつきますが、自分の生活における「情操」のようなものを整える要素として、ある程度、作物を育てているのが目に見えてわかる土地に住むことが基本条件のひとつかな、と。これまで自分が住んできた場所がそういう場所だったので、それ以外の住環境がうまくイメージできないのかもしれない。


それこそタワマンの立ち並ぶ土の香りのしない一角に住むことになったら、そこで自分がどういうものと同調しつつ満足して暮らせるかが想像できません。ひたすらに自分の仕事の成果とか年収なんかが精神安定剤になるのかな。一方、田舎の方は季節が巡れば野菜や果物が実るのが目に見えて分かり、なんていうか、個人個人にそんなはっきりとした成果がなくても、許される雰囲気を作っている感じがする。余裕を感じられる余地があるというのか。


上で書いたことの繰り返しになるんですが、田舎生まれの私はとにかく、お米とか野菜が育っているのを眺めると安心できるし、とりあえず万事OKじゃないかって気もしてくる。現実が問題だらけでもね笑。家の冷蔵庫にちゃんと食材が入ってると、とりあえず安心できませんか。田んぼや畑を眺めて安心するのは、それの延長なのかもしれない。もしかしたら業務スーパーとかコストコに足繁く通う人も、同様のヒーリング効果を求めているのかも。

 

youtu.be米といえば米米CLUBは欠かせない。バブル時代みもメンタルに効く。