前回の記事で、「いやぁ、ちょうど今ぐらいの季節は最高ですよね。もう一生この気候でいきませんか? 誰にお願いしてるのかさっぱり分かりませんが」みたいなことを書きましたが、どの季節にしろ素晴らしいところがあれば、厄介なところも必ず備えているものです。いきなり花粉症の第2ラウンドが始まりました。毎日鼻たらしですよ。
最近、花粉症みたいに鼻がムズムズしてきた。原因っぽい草を見かけると敵意の視線を向ける日常。 pic.twitter.com/c9gDud2Z7l
— ほし氏 (@zRzLiB057B5XhlQ) 2021年10月4日
ススキのパクリみたいな、先端がフワフワした箒みたいになってる草をその辺でいっぱい見かけます。いちいち鼻がぐじゅぐじゅするのはこいつ等のせいじゃないかと、勝手に敵愾心を燃やしてますが、実際そうなのか分かりません。アレルギー検査でも受けて原因をはっきりさせるべきかもしれませんが、なんだかんだ、めんどくさくてやっていない。まあ、春先の花粉症ほど深刻ではないので、アレグラって薬を飲んどけば何とかなります。
話が打って変わって、ここんところ仕事が俄かに忙しくなってきました。滅茶苦茶忙しいってわけじゃないんですが、ある程度の仕事量が休みなく流れてくるといった感じです。皆でバリバリ仕事してると、ほんとにバリバリした音がするから面白い。コピー機まで謎のバリバリ音が鳴り、書類のスキャンなんかすると、「拡張子がどうたらこうたらで保存できまへんねん」とか表示が出る始末。誰か斧持ってこい。
あと、私にしても誰にしてもそうでしょうが、忙しいと余裕がなくなり、人それぞれの厄介な部分が顔を出しやすくなります。仕方ないとは思いますが、ここんところ「え、この忙しい時に、なんでそんなこと急に言うわけ?」みたいなシチュエーションが多いのです。これは相手が特別悪いとはいえませんね。そもそも、余裕のない人たち同志が集まっていると起きる、化学反応みたいなものだと思います。
恒常的に忙しくて余裕のない職場ほど、そこで働く人たちの勤務態度は、寧ろ解放されて自由になる。これはいくつかの職場を経験した上での確信です。忙しくない時は、別に仕事の上で自由なんて求める必要を感じず、自然と時の流れに身を任せればいいと感じる人がほとんどでしょうが、これが忙しいとなると、その繁忙の中で自分が耐えられる範疇を超えないよう、それぞれが厄介な主張をし始める。そこで自由に主張できずに色々と背負ってしまう人が、真っ先に職場を辞めていくように思います。
その辞めていく人というのは、これも私の経験上ですが、みんないい人でしたね。いつも態度が変わらない人で、話してるとホッとするような人が多かった。しぶとく辞めない人というのは、忙しさがある閾値を超えると、ある種の態度の乱れや傲慢がはっきり出てくるような、色々と癖のある人が多かった印象です。別な言い方をすれば、限界が来る前に周囲に兆候を示して、それで自分の身を守れる人が残りやすいのかもしれない。
だから、働くうえである種の厄介さというのは、過剰でなければある程度あった方が有利なのだろうなと思います。それは一種のバリアとして機能するわけで、それが出ている状態だと、「あ、この人いま余裕が無いんだ」と相手が判断する。そのサインを出していれば、無茶なオーバーワークは降りかからず、まだ余裕のある人へ業務が分担されて、社員全体としてなんとか忙しさの波を乗り越える。そんな感じで、この世の無数の職場は成立しているんじゃないかと想像したりします。
私自身、厄介な部分があり、それを利用していることも自覚しています。それに、私の知らない厄介さもまだまだきっとあるはずです。周囲にいる人の視線の数だけ、私の厄介さが生まれるのかもしれません。同時に私しか知らない、その人の厄介さもあるのかもしれない。うん。なに言ってるかだんだん分かんなくなってきました笑。全然関係ないですが、季節の変わり目は体調崩しやすいですから、いつもより長めに睡眠時間を摂るとか、それぞれ養生をサボらないようにしましょう。
秋あるある。好きな曲のアコギバージョンを聴きたくなる。