口から出まかせ日記【表】

酢の物が美味しい時期になりまして。

酒は二重の意味で高くつく。

(今年の四月ごろに一度投稿したものを一部修正しました。最近は日本酒よりワイン派になってきました。ワインの方が風味に酸味があって、飲んでいて飽きないんですよね。ちなみに、ビールはそんなに飲みませんが、バドワイザーとかオリオンビールは好きです)

 

★★★

 

20代の頃は滅茶苦茶飲んでいたのだけど、30代の現在はその反動というかなんというか、暴飲はしなくなりました。現在は週に一本くらい、千円程度の日本酒やワインを買って飲んだりしてますが、酒屋さんで酒瓶を眺めていると、飲まなくても満足した気がして買わずに帰ることも多いです。

 

若い頃は、百円もしないようなチューハイばかり買って飲んでいたため、酒の味なんて分からないままだったのです。ところが、とある酒の席で気まぐれで日本酒を飲んでみたら、それがとても美味しく、舌が洗われるような体験をしました。それから、混ぜ物のない酒の風味というものに関心が強くなり、ある程度は酒類にコストをかけるようになったわけです。

 

その効用と言えるかどうかわからないのですが、酒を通じて学んだこともあります。まず、自分の中で、「酒は高いものだ」という感覚が育ちました。お酒を飲むにはお金がかかるものだという事。

 

当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、この国では当たり前ではありません。スーパーの酒棚には100円もしないようなチューハイがずらりと並び、しかも、安いものほど容量とアルコール度数が高いものが多い。「ストロング」やらなんやら、怪しげなワードがベタベタと缶に張り付いています。

 

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ほとんど金額を意識せずに飲めるものが多いです。依存性の薬物規制の厳格さと比較して、酒の規制の緩さ加減はいったい何だろうと、スーパーの酒コーナーに行くたびに疑問に思います。酒が「安いもの」だという認識で売られているということは、依存の対象物であることを堂々と表明しているわけです。

 

私は、お酒は好きですが、それは単に「アルコール」の薬理効果を当てにしているのではありません。酒の持つ「風味」や「情緒」を大事にしています。だからこそ、自分を満足させてくれるようなお酒を選びます。そのために、安いものはなるべく避けます。結果として、お酒を依存の対象物として遠ざけることにもなります。

 

また「酒が高い」という感覚は、金額についてだけではありません。酒を飲めば酔います。酔うという事は、「時間が酒に染まる」という事です。時間は人間にとって一番大事なものだと私は考えています。だから、酒を買うという事は金額だけでなく、時間を払うという事になります。

 

二重の意味で「酒は高い」わけです。この感覚に気づいてからは、バランスを考えるようになりました。酒はなるべくいいものを買い、風味を楽しむ。でも、風味が分からなくなったらそこで止める。酔ったら時間を失います。お酒は愉しむ。でも、お酒には呑まれないようにする。ひとりで飲むときは、こういう感覚でやっています。