口から出まかせ日記【表】

もうすぐゴールデンウィークですね(早)

時々、「神さま」とつぶやく。

えば、どこかの食堂に入ったとします。メニュー表があります。本みたいに分厚いメニューを開きます。案の定、たくさん料理名が並んでいる。「ハムカツ定食」「エビフライ&サバの味噌煮定食」「きんぴらごぼう定食」「焼きそばパン定食」「アザラシ定食」

 

定食だけでもいっぱいあって、頭がくらくら。目もショボショボします。さらに麺類や、丼モノのメニューもいっぱい。あまりにもたくさんの選択肢があると、混乱してしまい、そもそも自分がなにを食べたいと思っていたのかが、分からなくなります。指標が消えるのです。

 

隣で店員のおばちゃんがヌッと立ち尽くし、(はよ頼めや……)みたいな視線を投げかけてくる。こういう状況の時、皆さんならどうしますか。「あ、あ、あ、トンコツスパゲティ定食で」なんて、自分で思ってもみないものを、焦って頼んでしまったりしませんか。

 

私は昔、こういうことはけっこうありました。服屋さんなんかで、自分が服を選んでいると店員さんが来て、「今こんなアイテムが流行っているんですよ」なんて、こっちが望んでもいないのに選択肢を増やしていく。おかげでいつまでたっても服が決められない。すべてがめんどくさくなり、店員さんがおススメしたものを買って、家で後悔するというパターンはよくありました。

 

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この、「選択肢の中から選択できず、消耗して損をする」のをどうにかしたいなぁと思っていたのですが、自分なりに解決法を見つけることができました。簡単です。たくさんの選択肢の前で迷ったら、「神さま……」とつぶやけばいいのです。困ったときの神頼みですよ。神に救いを求めるのです。

 

思わず読者登録を解除されるまえに、話を聞いてください。私の実感としては、かなり効果がありますよ。店でなにを買うかを迷っている。そんな時、「神さま……」とつぶやくと、冷静になれます。焦っていた気持ちが少し整理されます。別に声に出さなくてもいいです。心の中でつぶやくだけでもいい。

 

「神さま」と意識することで、イメージが強引に引き出されます。私は「神」と思い浮かべると、なんとなくキリストみたいな人が現れます(よ~く見たら、北斗の拳に出てくるトキだったりする笑)。すると、当然こっちを見てくれる人がひとり増える感覚があり、一緒に何かを選んでいるような感じになります。

 

「神さま」はリアリストです。これを買おうかなと思って、神さまの顔をうかがうと、「それ、家に同じようなのなかったっけ」と言われたりします。「もう少し安くなってからにしろ」「わざわざここで買うまでもない」とも言われます。「神さま」は本音を言います。そして、本音を聞かされると、妙に安心している自分がいます。

 

つまり「神さま」とは、人の本音が具象化したものなのでしょう。実はそこまで、自分がそれを欲しいと思っていないことなど、神さまはお見通しです。「神さま」とつぶやくことで、だいぶ生活感は楽になりました。たくさんメニューがある食堂でも、迷わず本音を言えるようになりました。「スーラータンメンひとつ!!」とか、メニューも見ずに言えます。「お客さん、うちではそれやってません」と言われたら元も子もないですが。