口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

ひたすら身につまされる昼休み。

 

もちょっと書きましたが、就職した職場は街の中心部にあり、お昼ご飯を食べられるお店もいっぱいあります。最初のうちは、「この辺の店を全部コンプリートしてやるぜ、うお~」とか思ってたんですが、こう猛暑日が続くと、そういう探求もめんどくさくなり、しばらくは数件のお店をローテーションして巡ることにしました。

 

star-watch0705.hatenablog.com

 
そのうちの一軒で、まだ働き始めてそんなに間もないスタッフの方がいます。ほんとうにまだ慣れてない感じで、席が空くまでの間にお客さんに手渡すメニュー表を床に落としたり、お客さんから聞いたメニューを度忘れしてもう一度聞き直すとか。しっちゃかめっちゃかになって働いているわけです。


ちょうど私も働き始めたばかりなので、その人の姿にはすごく親近感があります。私も職場でしっちゃかめっちゃかになってますからね。物がどこに置いてあるか分からない。どこのフォルダになにがしまってあるのか分からない。電話の受け方がこれでいいのかいまいちわからない。ひたすら汗をかいてます。だからたぶん最近の汗の質はいいんじゃないでしょうか(笑)。

 

 f:id:star-watch0705:20200824100640j:plain


あとこれは個人的な感じ方ですが、仕事に慣れてない人を見るのは好きです。熟練のスタッフによる申し分ない応対を受けるのは、ストレスが無くて快適ですけど、同時に客と店員という区分けを強く感じることがある。でも、慣れていない人にはそこに裂け目があり、隙間からその人がにじみ出てくるわけです。店員でもあり、その人でもある。この中途半端な感覚が、私からすると心地いい。


週に一回は、そのスタッフさんがいる店に行っているのですが、その度にめきめき上達してるのが分かります。動きがきびきびしてるし、お客さんとの応対もハキハキしてきたし、物を落としたりとかもない。すげぇ、もう一人前じゃん。と、内心で喜んでいると、先輩スタッフに耳元で小言を言われたりして、まだまだ厳しいなぁと、身につまされる思いをするのです。


この上達の姿も自分と重なる所があります。仕事慣れしてくると、慣れてきたと自分で感じられるのが嬉しくて、けっこうめきめきと動けるわけですが、実際のところは事細かなミスもある。先輩スタッフは、その小さな部分を修正していく。人が洗練されていく過程をちょうど私は見てるし、私もちょうど同じ環境なので、重なり合いを感じます。あれぇ、休むために食べに来てるのに、あんまり休んだ感じがしないぞ(笑)


この人は今後もどんどん洗練されていき、立派な店員さんになるでしょう。すると店の中では、その人は店員さん以外の何者でもなくなってしまうのが、ちょっと寂しいですけどね。ああ、コロナウィルスの事も考えてまして、お客さんの入店人数を制限しつつ、カウンター席があり、かつ人と直に対面しない工夫をしている店だけを選んでいます。それもあり、やっぱり巡るお店はしばらくは限られます。