はい迂闊でした。4連休なのにまったく予定を考えてなかった。
連休の前日から連休は始まってるんだぞ。
— ほし氏 (@zRzLiB057B5XhlQ) 2020年9月18日
理想の休日は想像力の産物。特に連休ともなれば想像のし甲斐がある。どこに行こうか。なにを食べようか。誰と会おうか。そんなことは連休の始まる前にしっかり考えておくことが肝心なのです。連休の始まる前から、連休はすでに忍び寄っているのですよ。
すっかり忘れていました。ニート期間が長かったせいで感覚が鈍っておった。休日への執着を見失っていた。以前の介護士時代においては休日なんて唯一の光明でして、どう過ごしてやろうか、何度も何度もイメージを牛みたいに反芻しながらその日を迎えるのが常でしたのに。
逆に考えれば、無計画で休日を迎えられるほどに、精神的な余裕があるということかもしれない。まあ、そういう事にしておいて4連休の初日、とりあえず予約していた床屋さんに行って髪を梳いてさっぱりした後にふと、「そうだ。遊ぶ予定が無いなら、逆に遊んでいる人たちに近づいてみるか」という謎の考えが起き、バイクに跨って地元の大きな公園に行って見ることにしたのです。
着いてまず驚いたのは、私みたいに一人でいる人がほぼ皆無だったこと。だいたいが家族連れかカップルです。ひとりでいる人というと、作務衣を着た仙人のような風貌の老人と、上半身裸で歩いている金髪の外国人だけでした。
とりあえずベンチに陣取り、他の人がどんな遊びをしているかをよく観察してみることにしたのです。まず目についたのは、芝生のそこここに張ってあるテント。なるほど、テントを張ってその中をプライベート空間にしてるわけですか。中で本を読んだり、ゲームをしたり、イチャイチャしたりしている。わざわざバーベキューなんてやらなくたっていい。ただ外でテントを張るだけでも楽しそうだ。
あと、広い空間ではどうしても体がうずくのか、何かしらをぶん投げている人が多かった。キャッチボールをしたり、犬にフリスビーを投げている人もいました。あと、名前がなんていうのか分かりませんが、手元に持っている状態だとボールの形をしているのに、投げると形が変わり、しばらく空中を滑空するという謎のおもちゃで遊んでいる人がいて、ありゃいいなと思いました。
その他、観察できた範囲で遊び方を並べていくと、虫取り、ブレイクダンス、ローラーブレード、アズールレーン、リハビリ、池の鯉に餌やり、凧あげ、指相撲、けん玉、ヨーヨー、パズドラ、喧嘩の仲裁、将棋、バットの素振り、自撮り、読書、木登り、酒盛り。だいたいこんなところですか。
観察していて感じたのは、大勢のグループで来てはいるけど、それぞれ分断していました。他のグループとはまず接触しないわけです。コロナも影響してるかもしれないけど、みんなで広い場所にいながら、点々としていて混ざり合わないのが、ある意味象徴的というのか。まあ、そんなことを考えながら半日潰し、帰りに無人販売所でオクラとズッキーニを買って帰りました。え、なんすかこの記事。
「4連休なのにどうして旅に出なかったんだ」と友部正人に問いかけられたら呆然とするほかない。